フェルム地方出身
天上の花束
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3000年前、カロス地方で大きな戦争があった。そして、ポケモンの生命エネルギーを使用した最終兵器がつくられた。
この伝説から着想を得た先代は、そのエネルギーを活用して、人々やポケモンの暮らしを豊かにできないものかと願った。
そうして開発した∞エナジー。
カロス地方の伝説では、ポケモンの命と引き換えとされていた。それほど危険なものであるのは事実だった。
デボンの技術で、ポケモンの命を奪うことはしないようにしているが、一歩間違えれば命を奪うものになりかねないものであるのに変わりない。
リスクが大きい分ベネフィットも大きいのは世の摂理だ。
もっといい何かはないか、それの研究開発をすすめていたが、研究は手詰まりに近く進まなかった。
そんな中で、ホウエン地方への隕石の接近が察知された。今の時点では落下の心配はないが、もしホウエン地方に降り注げば、ホウエン地方のみでなくこの世界が壊滅する規模の被害となる。
かつてない規模の隕石に対し、万が一に備え我々はトクサネ宇宙センターと協力し、ソライシ博士と共に計画を進めている。
このような状況下で、現れた共鳴石。
突如として見知らぬ地方から来たという人物が持っていた見たこともない石。
ホウエン地方の鉱石の成分も、入っていた。
そして、大部分が未知の成分。キーストーンと似て非なるもの。あれは、隕石に似たエネルギーにも感じられた。まだこの世で観測されたことはない石。どういうことか。
これを使えば、もしかしたら、そんな思いもよぎる。
無垢な笑顔を向けられたとき、自分の愚かな考えに苦笑したものだ。
さて、約束したようにバーネット博士に連絡をとるとしよう。この間の大きなエネルギー観測の電波障害のことも、アローラ地方は問題なかったか気になってはいた。空間研究所という施設の開発を考えている彼女なら、何か情報をもっているかもしれない。
それに、もしフェルム地方に行けることができたら。その地方には共鳴石がメジャーだと言っていた。それを活かして何かエネルギー開発ができるのではないか。
いかんいかん。
またこんなことを考えて。今はできることをするだけだと自分言い聞かせる。
バーネット博士に連絡を入れ、後日返事がくることになった。アローラ地方でも一瞬だが障害があったらしい。
トクサネ宇宙センターで先日トラブルがあったと息子が言っていた。そのトラブルとも関連してる可能性はある。優秀な息子が迅速に対応したため、こちらの被害は大きくなさそうだった。現状を確かめねば。
トクサネにでも向かうとするかと立ち上がった途端。各地のエネルギー分析をメインにしている研究員の一人が駆け込んできた。
「社長!何やら大きなエネルギーが。トウカの森の方からでたみたいです」