彼女の生態


彼女の生態


“エネルギーは食から生まれる”


山盛り焼うどんとスープ

「本当にビックマックと張るな」
「でしょー♪」

彼女の用意した山盛り焼うどんは4人前
ちなみに彼女の謎の基準により俺の分も4人前
スープは普通のお椀に一杯
しかもどこから出してきたのか大皿に綺麗に盛り付けられたうどん
彼女なら食べられそうとか冗談交じりに2食連続でうどんになるのか、と
俺の溜息をよそに彼女は元気よく食べだした

「おーい、しー♪」
「ソウデスネー」

半地獄のような惨状に数分で別の恐怖を生み出した

「本当に大丈夫か?」
「うん♪」

あっという間に完食してしまった彼女
スープもなんやかんやで6杯飲んでるし
そしてまだ3分の1程度しか食べてない俺のほうを見て目を輝かせていた
何の期待だ・・・?

「半分ちょーだい♪」
「は!?」

さっき4人前食べたよな
皿は空っぽだしお椀も空
まだ食うの??
純粋に目を輝かせる彼女に
俺は放心状態で彼女に皿をパス
完全に喜びの最上級みたいにハイテンションで食べ始めた
そうして最終的に7人分近く食べた彼女は
夕飯のメニューを考え始めた

「あのさ」
「なぁに♪」
「俺は普通に1人前で大丈夫デス」
「はーい♪」

そう伝えるのが精一杯だったんです

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