彼女の生態

“本日のおばかさん”


「ウソは泥沼の始まりよ！！」
「ドロボー、なー」

いつも通りの間違いを指摘する
ところが最近の彼女は誇らしげに言うから個性を取ろうか正確性を取ろうか迷う
しかも個性は独創的

「違うよ、嘘をつく為の無限のウソが生まれてソレが底なし沼になるんだよ」

正当な理屈が出てきて俺も一瞬そうだっけ？と迷うになってしまった
ヤバいぞ、日本語

「そう言われれば、そうだったな」
「でしょー♪」

間違いではない、と腕を大きく広げる彼女

そういう目線もあるんだな