彼女の夏休み


“＊＊日目”

あっという間に世間でいうところの夏休みが終わっていく

「切ない」
「せつない？」

一生、使わなさそうだもんな
現在、おやつタイムの彼女
本日のおやつはカップのかき氷（いちご味）
カレンダーの前でため息をつく俺の隣にきて
同じように見上げる
そして首をかしげた
そりゃ、思うとこなんて特に無いだろうよ

「ハイ」
「？」

差し出されたのはかき氷
彼女の精一杯
俺も忘れてた
俺の夏休みは終わったって
万年夏休みがいるじゃないか

「一口もらうよ」
「うん♪」