彼女の生態

“あそんで！”

「あそんで！あそんで！あそんで！あそんで！」
「ハイハイ、何すんの？」
「鬼ゴッコ！」
「イヤイヤ、イヤイヤ、無理無理、無理無理」

彼女の遊びは屋内だろうが屋外だろうがお構いなし
しかもタイミングも彼女次第

「えー」
「えー、じゃねぇだろ。まずない。ここじゃ無理」

自宅で鬼ゴッコとかアパートでできる訳ねぇだろ
だが、彼女は諦めない

「じゃあ、かくれんぼ」
「どうやって・・・・」
「鬼やってー♪」

強制開始かよ、“かくれんぼ”

「もーいーよ」
「目の前にいるじゃん」

ルールも忘れたんだろうか？
目の前にいるし

「コレ、かくれんぼ！！」

その日、俺は鬼の形相で自分のスマホを探した


＊５時間後無事見つかりました。