彼女の生態
彼女の生態
“俺と彼女の違ったところ-4”
《アイツは白米アレルギーだ、何をしようと反応する》
夜中に電話をした時には殺されるか繋がらないか覚悟したがすぐに相手は出てくれた
彼女を何より知っている存在、双子の姉
挨拶に行ったら右ストレートが飛んできて脳震盪を起こした俺
最愛の妹を本当に大事にしている存在なら何か解るかもしれない
事情を話すと出た答えはあまりにも簡単だった
しかも本人は自覚している時と自覚していない時があり
偶然にも自覚していない時に当たったらしい
胃の中を空にしないと同じようなことを繰り返す
ひとまず、全部出すのは正解だった
ただ、問題はこれからだった
「や」
「ちょっとだけ、な?」
あれから水分は口にするものの食物は米以外でも全く受け付けようとしなかった
出しても顔をそむけて全力で嫌がる
どうする、俺!!
台所で頭を抱える視界のスミにあるものが目に入った
「おーい」
「や」
「水は?」
「うん」
オーケー、オーケー、このままスプーンに水をすくうそぶりを見せながら口に運ぶ
泣いた目の腫れが引かないおかげで口に入った後
「?、?、?、?」
っしゃぁぁぁああああああ!!!!!
やっぱこういう時のためにあるんだよ
ウィ●ーinゼリー
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