彼女の生態
彼女の生態
“それでも、ね”
「止められない訳?そのクセ」
「んー、無理!」
目の前に丸まったクツ下、彼女の癖
クツ下は二つ折りにしてしまえば良いじゃん
なのになんでか丸める彼女
他にもあるが俺はコレに関してはどうしても譲れないでいる
「クセは治りにくいものー」
「クセは治せるものです」
あー言えば、こー言う、恒例行事と化した日常
お互いに眉間に皺が寄りまくり
「治すものー?」
「治すっていうか丸めたらゴムの部分伸びないか?」
それがネックになって丸めるのが納得できなかった俺
彼女もしばらく考え込んで一言「わかった」と返した
数日後、結局丸まったクツ下が並べてあった
「ですよねー」
「ねー♪」