彼女の生態の裏側


彼女の生態の裏側で


“趣味は何ですか?”


今日も今日とて無茶ぶりなお題がさく裂

「顔だけ潰してこい、て」

依頼主の相変わらずな要求に
辿り着いたのはプレス機械
大体、察しがついたところで
標的をどうしたものかと振り返る
泣き喚く女に先程、口に布を詰めて黙らせた
ついでに死なない程度に痛めつけた
それでも代わりに呻き声がやむことは無い


それ以前に一定のペースで依頼を出してくる依頼主は一体どこに地雷が埋まっているのか謎である
自分は地雷らしきものに触れた事は一度も無いらしい


話を戻してココからどうしたいのか振り返った先の先へ視線をやると笑顔で

「当初の依頼通り、顔を潰してくれれば良いよ」
「解りました」

色々、面倒な事を考えるのを止めて作業にとりかかる
ありあまる体力を抵抗に変えてこれからを拒否する標的をよそに首の後ろを掴んでプレス機に設置
場所がズレないように固定して仕上げに口の布を取ってみた

「ギャァァァァアアアァァァァアアア!!!!!」

金切り声なのかよく解らない叫び声をあげる
女を見下ろしながら機械のスイッチを入れた

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

プレス機は顔面に向かって圧をかけるようにしたので叫び声はいずれ消えるだろう
と思っていたのだが、制止の声が入ったので機械を止める

「ちょっと物足りなくて、ね」
「・・・・」

同業者でなくて良かった気がする
その後、女は起こされた挙句、座ったまま左右から圧をかけられる形となり
最後まで謎の声が響いた

《ウルサイ》


18/21ページ
スキ