「戒く〜ん、たまには素直に甘えてくれても良いんだよっ」

麗がむくれて言う。アヒル口がさらに強調されて面白い、と戒は思った。

「…じゃあ、星空で遊んでみたい。」

「へ？」

「あとね、木星とか火星にはどんな春が来るのか見せてほしいな。」

「は？」

頭に？を浮かべる麗を見て、戒は思わずあはは、と笑いだした。

（麗がこの言葉の意味を分かったとき、どんな顔するかな）


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fly me to the moon、という歌の歌詞が素敵なのでUKに当てはめてみました。
宇多田ヒカルさんの訳がとても良いです。
（ちなみに戒くんのおねだりの真意は、手を繋いで、キスしてということでした。）