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冒険者珍道中

大集結山脈

B20F
雷ノ顎マントンマが現れた!

アオニ「ブレイバンドとクイック軟膏」
クロ「ルーンの輝き」
ナギット「ディバイドガードとバトルタンゴ」
キキョウ「乱舞の型と脱兎の如し」
アオニ「ハヤブサ突き」
クロ「凍牙の印術」
ナギット「睡眠の水葉投げる」
キキョウ「昆虫退治」

雷ノ顎マントンマを倒した!

4人『よっわ』

B20F
力龍エタラガムラが現れた!
力龍エタラガムラを倒した!

キキョウ「なんという手抜き」
アオニ「だって魔龍エタラガムラと同じ行動パターンなんだもん」
クロ「ダウンさせてくるのが属性防御から攻撃力に変わっただけですからね」
ナギット「攻撃力下げられても弱体解除の巻物を使えば問題ないからな」
アオニ「バフ積んだら睡眠の水葉で眠らせて終わり」
キキョウ「残念ボスメドレーは続く〜」

B40F
猿魔覇王が現れた!

クロ「図鑑によると今度は魔物を召喚してくるとかなんとか」
アオニ「どうせ神雷の大印術で完封できるでしょ」
ナギット「そうやって油断してると……」

猿魔覇王は果実落としを使った!果実が降ってきた!

アオニ「フラグ立てといてそりゃないよ」
キキョウ「空気読めないボスだなー」
ナギット「ボスに空気読むも何もねーだろ」
アオニ「あの赤いの壊しとこうかなーどうしよっかなー」

猿魔覇王は果実投げを使った!
アオニは混乱になった!頭封じになった!腕封じになった!

アオニ「あーひゃひゃひゃひゃひゃ!!
クロ「ああっ!フカ子が女の子としてあるまじき笑い方をしている!しかし可愛いから特に問題がない!!」
ナギット「言ってねーでとっととリフレッシュしてやれ。前衛職の混乱が一番怖いんだぞ」
クロ「はいはい。リフレッシュー」
アオニ「はっ!」
キキョウ「一安心って言いたいけど、奥の方にまだ紫の果実残ってるよな、絶対次投げてくるよな?」
ナギット「何かあっても俺とクロで治療できるし、カニカニ弁当だってあるから大丈夫だろ」
アオニ「そうそう、大丈夫!平気!問題なし!」

猿魔覇王は果実投げを使った!
ナギットは頭封じになった!
アオニは混乱になった!足封じになった!毒になった!スキル封じになった!

アオニ「きゃーっきゃきゃっきゃきゃきゃ!!
クロ「フカ子―!!」
キキョウ「別の意味でフラグ回収した気がする!」
ナギット「しれっとお前だけ回避してたよな、今」
キキョウ「そうッスね!」
クロ「可哀想なフカ子……折角クイック軟膏を持ち込んで倍速状態になったのに、毒のせいで打ち消されて……」
ナギット「カニカニ弁当食わせてやれ」
クロ「はい」
アオニ「はっ!」
キキョウ「おはよう!」

その後はいつもの戦法で難なく撃破した

アオニ「よっわ。結局果実しか落としてこなかったじゃん」
ナギット「安定のザコ」
キキョウ「弱いのはいいんだけどさーこのダンジョンどこまで続いてんの?まだまだ下ありそうなんだけどー」
クロ「最後のダンジョンですし、今までのダンジョンよりもかなり深いと思っていいでしょうね」
ナギット「めんどくせーな……」
キキョウ「どれぐらい深いのかなー」

B60F
テッラオルコンが現れた!

アオニ「何あれキモい!」
クロ「砂漠でイコルフさんを葬ったあのボスじゃないですか」
ナギット「まだ死んでねーからあの人。つーかいい加減ちゃんと名前言ってやれ」

テッラオルコンは潜り込みを使った!尻尾が現れた!

尻尾「バァ」
ナギット「……あれ、尻尾、だよな?」
キキョウ「俺には顔とちっこい手がついた愛嬌のあるモンスターに見える。前も見たけど」
アオニ「とりあえず倒してみよっか」
クロ「ではいつも通り凍牙の印術で」

尻尾を倒した!

ナギット「……で?」
アオニ「何も起こらないね」
キキョウ「向こうが何かアクション起こすまでバフでも積んでおくかなー」
ナギット「俺もうディバイドもバトルタンゴも積んでるんだけど」
アオニ「アタシなんてクイック軟膏忘れたからもう何もすることがない!暇!」
クロ「待ちぼうけですねー」

テッラオルコンは姿を表した!

キキョウ「おかえりー」
アオニ「こっちはバフとか積んで準備満々の冒険者しかいないよー」
キキョウ「ふっふっふー泣いたってもう遅いんだからなーお前に逃げ場はなーい」
アオニ「アタシのハヤブサ突きの餌食になるがいいさー」
ナギット「やめてやれよ、震えてるじゃねーか」
クロ「敵に容赦は無用ですよ。こっちはテッラオルコンの再出現位置が悪くて超絶近距離からの凍牙の印術する羽目になってしまって震えが止まらないんですから」
キキョウ「武者震い?」
クロ「一度でもディバイド貫通攻撃が来たら死ぬなーとか思ってるだけです」
アオニ「クロ……」
ナギット「お前……」
クロ「その視線はやめてくださいよ」

B80F
毒養樹ヤテベオが現れた!

ナギット「まーたヤテベオか!」
アオニ「図鑑の説明文に死にいたる霧を使うとかあるんだけど、まさか全体即死攻撃とか持ってないよね……」
キキョウ「いくらナギットさんがメタクソ固い要塞でも即死は耐えられないッスよね」
ナギット「……要塞……?」
クロ「しかしBGMが前作裏ボスのものとはこれまたいかに」
アオニ「これが最後ってことなんじゃないの?」
キキョウ「図鑑のボス欄もコイツで全部埋まるしそうかも!」
ナギット「でもまだ1体再戦してない奴がいるような気が……」

毒養樹ヤテベオは毒の霧を使った!
アオニ、キキョウ、クロは毒になった!鈍足になった!

アオニ「いきなり全体毒攻撃なの!?」
キキョウ「かにー!」
アオニ「はいはい」
クロ「回復したのはいいものの、また毒の霧を吐いてきましたが」
キキョウ「俺だけ大丈夫だし、異常解除の巻物使っとくー」
ナギット「それはいいけど、もう全体状態異常回復手段がねーんだよな……」
アオニ「リフレッシュワルツ取ってないの?」
ナギット「リジュネワルツだけでいっぱいいっぱいだっつーの」

毒養樹ヤテベオは花召喚を使った!
各種花びらたちが現れた!

花びら3『呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!』
アオニ「ギャアアアアアアアアアアアアア!!
ナギット「めんどくせーの召喚しやがって!」
キキョウ「舞い散る花びらはナギットさんがディバイドでどうにかしてくれるからいいけど、各種花粉はヤバイよなー?」
アオニ「キキョウ!巻物!なんでもいいから動きを封じる巻物を使うんだ!」
キキョウ「そっか!じゃあ混乱の巻物かなー」

キキョウは混乱の巻物を使った!各花びらは混乱した!

キキョウ「やったぜ」
クロ「ヤテベオはかかりませんでしたが、花びらたちの動きをある程度封じられたのは大きいですよ」
アオニ「この隙にクロは神雷の大印術でアイツらまとめて麻痺させちゃってー」
クロ「了解しました」
キキョウ「よかった〜一時はどうなることかと」

毒養樹ヤテベオは闇の霧を使った!
アオニとキキョウは睡眠になった!

アオニ「スヤァ」
キキョウ「スヤア」
ナギット「げ」
クロ「ダメージ+睡眠の効果ですか。リフレッシュで叩き起こしましょう」
ナギット「だな、俺とお前が何もなくてよかった……」
アオニ「はっ!」
キキョウ「はっ!」
クロ「おはようございます。治療の間にヤテベオがまた毒霧と花召喚をしてきましたが」
ナギット「……何?そういうパターンなのか?」
アオニ「自分の手は汚さずに花たちにやらせておく的な?」
キキョウ「やな奴!」
アオニ「とりあえず今度は睡眠の巻物を使って眠らせるかな」
ナギット「動きを封じるのはいいけどよ、部屋が花で溢れてきたぞ……」
クロ「もうリフレッシュを捨てて神雷の大印術に集中しますね」
アオニ「花が出てくる度に巻物使ってるけど、もうすぐストック無くなっちゃうよこれ」
キキョウ「ナギットさんリフレッシュワルツとって!」
ナギット「スキルポイントがねーよ」
アオニ「隙を見てちょこちょこ草木退治やハヤブサ突きをぶっ込んではいるからもうすぐ倒せるとは思うんだけど……」

アオニはハヤブサ突きを使った!
毒養樹ヤテベオを倒した!

アオニ「ホッ」
クロ「なんとかなりましたねー」
キキョウ「さすがにコイツで最後だろー踏破踏破〜」
ナギット「……いや、さっき向こうに階段が出てきたからまだ続いてるぞこれ」
キキョウ「えー!」
アオニ「じゃあまだヌシがいるってコトなんだね……誰だろう?腐敗怪物?」
クロ「奴はもう再戦して亜種を倒しているではありませんか」
キキョウ「んー?じゃあ誰だー?実は何もなくって最下層に着くと同時に踏破扱いになったりして?」
ナギット「それはねーと思うぞ……だって……」

B99F
ゲシュペンストが現れた!

4人『お前か!!』
アオニ「何か忘れてると思ったら!」
クロ「しかも亜種ではなく全く同じ物ときましたか」
キキョウ「ナディカと一緒じゃん」

ゲシュペンストは闇霧を使った!
キキョウは混乱になった!

キキョウ「ピエー」
ナギット「お前だけ混乱になってどうする!!」
クロ「次が私のターンでよかったですね、ルーンの輝きはやめてリフレッシュします」
アオニ「全体混乱攻撃とかヤバイやつじゃん……うっうっタルシスの花びらの思ひでが……」
ナギット「そんなヌシがいたんだな……」
アオニ「いいや通常雑魚」
ナギット「え」
キキョウ「はっ!おはよう!何か問題あった!?」
クロ「いいえ何も。今はいつも通りバフを積んで殴りに行きましょうね」
キキョウ「へーい」

ゲシュペンストは覇者の腕を使った!
ゲシュペンストは極炎を使った!
ゲシュペンストは極雷を使った!
ゲシュペンスとは極氷を使った!
ナギットは全て庇った!

アオニ「すごいね、全部20以下のダメージで抑えてるじゃん」
ナギット「世界樹の盾がすげぇのか奴の攻撃がショボすぎるのかわかんねーな」
キキョウ「後者だと思うッス」
アオニ「順調にダメージも入ってるし、余裕で撃破できそうな感じかなー?」
クロ「そうも言ってられませんよフカ子」

ゲシュペンストは力を溜めている!

アオニ「げ」
ナギット「力溜め攻撃はディバイドできねぇから自分でどうにかしろよ」
クロ「ヒエェ」
アオニ「大丈夫でしょ、世界樹の葉もあるし黄泉の粉だってあるんだから。万が一のことが起こっても立て直せるって」
キキョウ「俺とアオニはまだ倍速残ってるしその間に削り切れればいいし!」
ナギット「いけるのか?」
キキョウ「頑張るッス!!」
アオニ「推して参る!!」
クロ「たくましいですね、さすがフカ子」
ナギット「アムリタⅡ投げとくぞー」
アオニ「わーありがとー」

アオニはハヤブサ突きを使った!
ゲシュペンストを倒した!!

アオニ「」
クロ「」
ナギット「」
キキョウ「」


4人『…………』


アオニ「や、やったぁぁぁぁ!!倒したぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
クロ「全く苦労しなかったですけど!
ナギット「あー……終わったー……長かったー……」
キキョウ「わあ!ナギットさんが燃え尽き症候群に!しっかりするッスー!」



おめでとう!パレッテは見事大集結山脈を踏破した!!



アオニ「そしてオーベルフェの街に帰ってきたわけで」
クロ「もうすっかり暗くなってますねぇ」
キキョウ「疲れた〜温泉に入って休みたい〜」
ナギット「俺も……今日はとっとと休むに限る……」
アオニ「そうだね、とりあえず今はゆっくり休んで、明日改めて……」

アオニが宿のドアを開けた時、

ぱんぱぱぱん

アオニ「……え?」
ナギット「は……?」
クロ「おや?」
キキョウ「んえ?」
『大集結山脈の踏破おめでとう!!!』
アオニ「え?え?え?」
キキョウ「おお〜紙吹雪!これ知ってる!くらっかーってやつ!」
トラオレ「お帰り、そしておめでとう!大集結山脈を踏破したんだってな!」
アオニ「え、あ、うん、したけど?」
ナギット「な、なんで知ってるんですか?」
ロウ「サブシノビであるオイラの偵察能力のたまもの!」
ナギット「お前かよ」
ロウ「やだ〜ナギットくんってば目がこわーい」
アオニ「今はじゃれてる場合じゃなくて、これは、一体……?」
ヨボ「大集結山脈が発見されてから今まで踏破した冒険者はいなくってな、そこで初踏破者であるパレッテたちをサプライズでお祝いしようと思ってみんなで準備したってワケさ」
キキョウ「ああ〜どうりで帰りの船のスピードが妙に遅いなって思ったら」
クロ「サプライズの時間稼ぎだったんですね」
ムッコラン「そういうこと!みんなで急いで準備したんだよ?ねー」
海賊たち『ねー』
アオニ「仲いいね君たち」
ムッコラン「まあ、言い出しっぺは私たちじゃないけど」
ナギット「へ?じゃあ誰が……」
エンダイブ「僕で〜す」
オリーブ「上に同じ」
キキョウ「ご主人様!オリーブさんも!」
ナギット「お前が企画したのかよ……」
エンダイブ「そうだよ。オーベルフェに来て、冒険者になって、世界樹に到達して、誰も踏破したことのない迷宮を踏破して……ここまで頑張って来た君たちをどうしても労ってあげたくってねぇ。色々な人たちに声をかけてサプライズパーティを企画したんだ」
オリーブ「会場費等々は全て我々持ちなのでどうぞご安心を。料理もお酒もスイーツも、取り揃えれるだけ全て揃えました」
アオニ「わあーホントだ!すごいご馳走!」
キキョウ「めっちゃうまそう!」
ヨボ「いやー嬉しいね!作った甲斐があったってもんだ!」
ナギット「…………」
エンダイブ「あれ?ナギットくん、イヤだった?」
ナギット「……別に、お前にしては上出来だなって思っただけだよ」
エンダイブ「ホッ……よかった〜これでまたナギットくんにキレられたらどうしようかと思っちゃったよ」
ナギット「チッ」
アオニ「……あれ、いいの?」
オリーブ「大丈夫ですよ、時間はかかりますが少しずつ、わだかまりは溶けていってますから」
アオニ「そっか、じゃあよかった」
キキョウ「一安心だな」
クロ「親子の絆を修復できるだけマシですよ」
アオニ「君が言うとちょっと重い」
エミル「お邪魔しまーす、もう始まってるみたいだね♪」
アオニ「ってあれ!?エミル!?」
ナギット「何でいるんだ!?」
エミル「腐敗白竜の調査だよ♪まだ分からないことがが多いから直接オーベルフェに行って調べることになったんだ〜♪里は退屈……じゃなくて不思議のダンジョン慣れしてる僕に白羽の矢が立ったからね♪」
キキョウ「さらっと本音漏らしかけたぞ」
ネッド「……若だけでは何をしでかすか分からないから、我々も同行しているがな……」
ビクトル「よっ」
アオニ「あ゛?なんでビクトルがいるの」
ビクトル「俺も若の調査任務に同行してるだけですー!文句あるかー???????」
アオニ「バリバリあるしー???視界に入るだけで邪魔なんだけどー????????」
ネッド「やめんか」
エミル「その任務中にこのサプライズパーティのことを聞かされてね♪ひと段落ついたら合流することにしたんだー♪間に合うかどうか心配だったけど、ギリギリセーフだったみたい♪」
クロ「なるほど……そういう経緯でしたか」
アントニカ「アタシは嬉しいぞ、ちょっと前まで世界樹到達をかけて争っていたライバルがまたこうして揃うなんて!」
クロ「私も嬉しいです、美しい方とこうしてまた談笑の機会を得られたかと思うと……自分は世界で一番の幸福だと実感してごふっ」
アントニカ「おお、みぞおち」
アオニ「アントニカも不快だと感じたら遠慮なく殴っていいよ。銃のグリップでこめかみをガツンと」
アントニカ「いや、アタシが手ぇ出す前にアンタが何かしらの制裁を加えてるから出る幕がないんだよね。てかそれはアタシがやるより現役彼女のアンタがやるべき事なんじゃないのか?」
アオニ「一理あるね」
クロ「えええ……」
ロウ「見境なく女を口説くのをやめたらいい問題だろ?」
クロ「それができたら苦労しませんよ。紳士は辛いものです」
ロウ「それ紳士関係あるん?」
クロ「はい」
アオニ&ナギット『ねーよ』
ロウ「わあお怖い」
イルコフ「やれやれ……相変わらず騒がしい奴らだな」
アオニ「おおーイルコフ!久しぶりだね〜」
クロ「どうもイコルフさん、ご無沙汰しております」
キキョウ「イコなんとか!」
イルコフ「ワシはもうツッコまんぞ」
トラオレ「でしょうね」
ラジム「おーい!追加のお酒と料理を持ってきたぞー!」
コヌア「いっぱい食べてくださいね」
キキョウ「料理めっちゃきた!ナギットさん料理めっちゃきたッスよ!」
ナギット「引っ張るなようるせーな」
ロウ「ナギットくん大変!めためた美味しそうな唐揚げがたくさん!オイラどうしよう!ときめいてる!」
キキョウ「か・ら・あ・げ!か・ら・あ・げ!」
ナギット「お前ら前世で兄弟だったりしたのか……?」
クロ「共通点といえばナギットのストレスメーターを音速で上げる才能があるぐらいでしょうか」
ナギット「真剣に考察してんじゃねーよ」
アオニ「うわああああああああああああ!!
ナギット「どうした!?」
アオニ「これは……これは……帝国の伝統料理メテオパンプキンパイじゃないか!どうして!?なんで!?もう二度と食べられることはないと思ってたのに!?」
オリーブ「以前、アオニさんが話してくれたではないですか。まだ帝国があった時代、記念日には必ず作って貰っていたパンプキンパイが大好きだったと」
アオニ「あ……うん、言った……え?それでわざわざ用意してくれたの?」
オリーブ「はい。材料の調達をする為にどうしてもオーベルフェを離れなければならなかったのですが、間に合ってよかったです」
アオニ「ピャー!(歓喜)」
クロ「よかったですねぇフカ子」
キキョウ「へーめっちゃくちゃ美味そうじゃん」
ナギット「作物が育ちにくい環境でもカボチャは育つのか?」
アオニ「農作物として育てるのはすごい難しい上にコストがかかるから、わざわざ育てている人はいなかったらしいよ。だから基本的には自然に成っているモノを採取してたんだよね。アタシも小さい頃に学校の校外学習でやったことある」
ナギット「帝国の環境で自生ねぇ……」
アオニ「採れることには採れるんだけど毒があるからキチンと毒抜きしないといけないのよーってお姉ちゃんが言ってた。実も大して甘くないから通常の倍以上の砂糖を使って無理やり甘く仕上げるんだって」
キキョウ「貴重な自然の恵みをいかに美味しく料理することができるかっていう先人の知恵なんだなー」
オリーブ「しかし、パイにあれほどの砂糖を使ったのは初めてですよ。大変興味深かったです」
キキョウ「超絶ベテランメイドさんのオリーブさんが初めて……だと……?一体どれだけ砂糖を……?」
ナギット「アオニの甘党のルーツが見えたような気がしたな……」
トラオレ「おーい。もう準備は済んだから、ここらで乾杯の音頭を頼むぜ」
アオニ「へ?アタシ?」
ヨボ「そりゃあそうだろ」
クロ「パレッテのリーダーはフカ子ですからね」
アオニ「むむ……わかった。じゃあみんな一緒にね」
ナギット「お、俺たちも!?」
アオニ「当然、今の今までずっと一緒にやってきた大事な仲間なんだから」
キキョウ「まーまー超絶目立って恥ずかしい気持ちはあると思うッスけど、こういう時ぐらいちゃんと胸を張っておくッスよ」
ナギット「わ……わかったよ」
アオニ「(ナディカはいない……か、やっぱりね)」
クロ「フカ子?」
アオニ「あっ!う、ううん!何でもないよ!大丈夫!」
クロ「そうですか……では、皆さんは飲み物を手元にお願いしますね。ではまずフカ子からどうぞ」
アオニ「あーあー……オホン。今日はアタシたちのために盛大で豪勢で豪華で美味しそうなパーティを開いてくれて本当にありがとう!ベッタベタな台詞になっちゃうけど、アタシたちがここまで来れたのは自分たちの力だけじゃなくて、ここにいる人たちの協力があったからだと思う!思うと言うか確実にそう!アタシの長年の夢だった世界樹の踏破が実現できたのはみんなのお陰だから!本当にありがとう!」
クロ「オーベルフェでも多くの素敵な女性の方と出会えて幸せでした」
ナギット「えっと……その、まあまあ楽しかった……です。自分自身もちゃんと成長することができて、本当に良い経験だったと思います」
キキョウ「俺の人生の中で3番目ぐらいに濃い出来事だった!」
アオニ「では!大集結山脈初踏破と、オーベルフェのみんなに感謝を込めて!」
『かんぱーい!』





世界樹と不思議のダンジョン2プレイ記「冒険者珍道中」
この物語はここでおしまい!





ロウ「(こういうお祭りはやっぱイイな〜オーベルフェって楽しー……ん?)」

ふと足を止めたロウ。拾い上げたのは1枚のチラシ。

ロウ「世界全土の冒険者たちよ、飛行都市“マギニア”に集いて、絶海の孤島“レムリア”の秘宝を目指せ……?」



to be continued……



【次回予告】
アオニ「さーて!今回の次回予告はぁ〜?」
ナギット「は?もう本編終わったんじゃねーの?」
クロ「次回予告が終わるか終わらないかはフカ子の気分次第ですからね、本編が終わろうが関係ありません」
ナギット「本編なかったら次回もクソもねーよ?!」
アオニ「さて、タルシス、アスラーガ、オーベルフェと色々な世界樹に挑んだり挑まなかったりしてきたアタシたちだけど、やっぱり何か足りないような気がするんだよねー」
ナギット「……と、言うと?」
アオニ「空だよ空!アタシたちには天空成分が足りない!」
ナギット「またよくわからん単語作りやがって!天空成分ってなんだよ!」
キキョウ「説明しよう!天空成分とは空を飛んでいると実感している時にだけ体内で発生する物質のことで、自分はお空の上にいるという高揚感を生み出すことができるのだ!」
ナギット「うわーいらねー」
クロ「天空成分ですか……タルシスやアスラーガで気球邸に乗っていたではありませんか」
アオニ「アレは延々と乗っているワケじゃないでしょ?アタシが欲しいのはずーっとお空の上にいる感覚!そしてそこから始まる胸踊る冒険の物語!」
ナギット「まーた始まった」
アオニ「まだ見ぬ秘宝を求めて難攻不落の迷宮に挑む!だけど冒険は一筋縄じゃいかないのが当たり前!卑劣な罠、凶暴な魔物、殺しにかかって来るFOE、!!ああっと!!の嵐、不意打ちからの綿毛か双葉……」
ナギット「なんで例が具体的なんだ……?」
アオニ「だけどアタシは諦めない!何度だって立ち上がって迷宮を踏破して、秘宝を手に入れて!超絶レジェンドな冒険者になって歴史に名を刻んでやるのさ!名前は“絶対無敵ボウケンシャーアオニちゃん”って書いてもらう!いい響きだから!」
ナギット「ど、どこが……?」
アオニ「次回!“大空冒険譚”第1話!“新たなる冒険”!アタシの伝説はまだ終わってないぞぉ!」
キキョウ「おお〜」
クロ「さすがフカ子、どこまでもお供しますよ」
ナギット「……どうせいつものウソ次回予告だろ……」
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