番外編2
「俺はどうせ写しだ…対戦ゲームなんかやっても…」
そうグチグチネチネチ五月蝿いイケメン君を引っ張り出してコントローラーを持たせるのが常である。まあ一度ゲームが始まってしまえばそんな事も言わないんだけど引っ張り出すまでが面倒。
「はいはい。毎回同じこと言わなくていいから。その卑屈精神やってて疲れない?」
「別に本当のことだ…疲れるなんてことない」
「疲れないなら別にいいけど耳タコなんでそろそろ自重してね。じゃないと深淵とか響き合うのとか、正義を貫くゲームのセーブデータ全部上書き保存するよ」
「!!!!????」
顔を真っ青にさせた国広がゲーム機に縋りついて無言で首を振ってきた。ついでに涙目。
そんな彼を庇ったのは我が初期刀であった。
「主、そんな非道なこと、この僕が許さない」
「歌仙…お前……!」
「君に対して攻略を幾度と無く助言してきた僕にすれば、そのセーブデータは僕のセーブデータも同然…上書き保存なんて、させないよ」
かっこいいこと言ってるけど、結局はセーブデータの話ですぜこれ。ゲームのことで刃物突きつけられそうになる主ってのもなかなか居ないと思うんですよね。
「分かったからその柄に添えてる手やめよ?私切られちゃう系??」
死因:セーブデータで揉めた末に刀剣男士により刺殺される
アホすぎて笑えないわ。
「まったくもう!ゲームでは写しも何も関係ないって言ったでしょ!そんなの気にせずにぶっ飛ばせばいいんだよ!!」
私のゼルダさんのスマッシュ攻撃が火を噴くぜ!!
国広が操作するリンクをぶっ飛ばす姫様。いやあ、勇ましいね。
スマブラで操作できちゃうお姫様勢はなんと頼もしいことでしょう。
そういえばピーチ姫の↑+Aボタンで蹴り上げる攻撃の時にポーズボタン押してパンツ見ようとした人って私だけ?みんなもやった?
ゼルダ姫のパンツがどうにも見ることが出来なくて泣いたんだよね。
あれって見る方法あるのかな、今でも疑問ですな。
「いい国広?ゲームをする国広はこの離れにいる国広だけなんだよ…他の本丸でももしかしたらゲームをする国広が居るかもしれない。でも布を取ってテイルズに命を捧げる国広はここの君しか居ない。それじゃダメなの?」
「…だめじゃ、ない…」
「そう、その意気よ!そして、そのまま暁の水平線に勝利を刻むのよ!」
「…?」
こつこつゲーム好きな彼にはあとでお船の女の子が頑張るゲームをオススメしようと思います。