死人に梔子
夏の日差しを思わせる、大ぶりな向日葵。
こんな状況だというのに、否が応でも目を惹かれる存在感だった。
ケイジは向日葵の花を抜き取った。
墓石の形をした花瓶に差して様子を見る。
「……とくに変わらないね」
「はずれでしょうか」
カイも残念そうに呟いた。
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