まとめ



 なあ主あの星の名を知らないか そうか知らぬかでも綺麗だな (静形薙刀)


 「好き」だけは自分の口で言おうかな ちゃんとあいてに伝わるように (鳴狐)


 熱いんだ炎も血潮も涙さえ 涙で炎が消せたらいいのに (鯰尾藤四郎)


 熱い火も熱い涙も冷え切った だから涙じゃ炎は消せない (骨喰藤四郎)


 人間がすべてに名前をつけるのはきっと孤独ひとりが寂しいせいだ(加州清光)


 チクタクと進む秒針羨んで仮初めの砂時計を逆さに (加州清光)


 花の絵を描いた爪紅塗り広げ見えないところにこそ込める愛 (加州清光)


 冬の朝吐いた空気が寒空へ誰の吐息か流れる白雲 (秋田藤四郎)


 当然に明日が来ると思ってた愚かになるほど幸せだった (審神者)


 玉響の三十一文字みそひともじに託す現在いま 塵も積もれば歴史となる未来あす (泛塵)
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