深夜の60分1本勝負


お題「すぎゆく夏」


 思い出を燃やすようだね夕焼けの鮮やかな陽に濃く落ちる影(大和守安定)


 空蝉うつせみを胸に飾って巡る日々 同じ夏などないから愛しく(秋田藤四郎)


 始まりは大々的に知らせども終わりは告げぬ冷やし中華かな(燭台切光忠)


 にわさきに おちたせんこうはなびのひ バケツにしずめた なつのおしまい(今剣)
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