シャンプー
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後日真斗くんからお試し用のシャンプーを貰い、さっそく使ってみることにした。
すごい、さらっさらだ。
つやつやしてるし。
このシャンプーこそが真斗くんの美しい秘訣か…
あ、ほんのり真斗くんの匂い…!
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そして、シャンプーを使った次の日。
「おはよう名無し」
「おはよう真斗くん!そうそう、貰ったシャンプー使ってみたよ。すっごいサラサラになった!」
すると真斗くんは嬉しそうに微笑む。
「喜んでもらえたみたいで良かった。しかし、お前の髪はいつも綺麗だと思うが」
「ううん、あのシャンプー使ったら、いつもより手触りがいいの!ほら、ね?」
私は真斗くんに髪を触って確かめてもらおうとする。
真斗くんは少し焦ったように顔を赤くして、戸惑いがちに私の髪に触れた。
「サラサラだな…しかし、いつものお前の髪を触ったことがないから違いはわからんな。」
少し残念そうな顔をして、申し訳なさそうに言う。
「じゃあ、明日はいつものシャンプー使ってくるから、確かめて!」
パッと顔が明るくなる真斗くん。
「ああ、楽しみにしている。」
つぎつぎと変わる真斗くんの表情が可愛い。
その時、音也が教室に入ってきた。
「おっはよー!あれ、二人とも何の話してるのー?」
いつものわんこスマイルで近づいてくる。
しかし、近づいてきて早々、音也はなぜか不思議そうな顔をした。
「なんか…違う」
「ん?どうしたの音也」
すんすんすんすん。
私に近づいて、突然匂いを嗅ぎ始める。
「ちょっと、音也?」
「今日の名無し、いつもと違う匂いがする。」
さすがわんこ。鋭い。
「音也嗅覚いいね。違うシャンプー使ってみたの。」
すると音也は何か悩んでいる。
「うーん…どこかで嗅いだことのある匂い…」
「えっ」
「誰だろう…うーーーん…えーーーーっと……
あ!マサだ!」
恐るべし、音也の嗅覚と記憶。
しかし、それだけでは終わらなかった。
「あれ?ちょっと待って。マサ、前にシャンプー特注って言ってたよね…」
「ああ、そうだが?」
「ってことは……もしかして二人、そういう関係なの!!??名無し、マサの部屋に泊まったの!?」
「えっ!?ちょっと、まって」
しかし、音也は止まらなかった。
「まじかよ…あっ、トキヤ!」
弁解する暇もなく、音也は廊下を通りかかったトキヤに駆け寄る。
「ねえトキヤ!名無し、昨日マサの部屋に泊まったんだって!同じシャンプー使ったんだって!」
「っ!?まさか、そういう関係だったんですか聖川さん!」
トキヤは音也の言うことを完全に信じきっていた。
まさか、こんなことになるとは…
唖然としている真斗くんの代わりに、私は必死で訴える。
「誤解だから!シャンプー使わせてもらっただけだから!」
しかし、私の必死の弁解は音也の耳には届かず…
真斗くんが申し訳なさそうに見つめる。
「悪いな名無し…こんなことになるとは思いもせず、軽い気持ちでサンプルを渡してしまって…」
「真斗くんは悪くないよ!音也が特殊なんだと思う!」
「それもそうだな…しかし…」
何か言いたげな真斗くん。
なにを思ったのか真斗くんは私の耳元に顔を近づけると…
「その…お前が俺と同じ匂いを纏っているというのも、良いものだな…」
え!?今なんと!?
びっくりして真斗くんを見上げると、恥ずかしそうに顔を赤くしていた。
いや、自分で言っといて照れるの!?可愛すぎるんだけど!
というか、今の論点そこ!?音也ほっといていいの!?
気づけば私も顔が熱い。
畜生、真斗くんの突然のデレでかなりダメージを食らってしまった。
「あの、音也を…」
しかし、真斗くんは続ける。
「俺は、いつも隣から風に乗せられて香ってくるお前の匂いも好きだ…」
「え、えっ//」
なに暴露してるの!?デレが止まらないよ真斗くん!?
その日は、隣の真斗くんと目が合うたび、二人ともが顔を赤くして目をそらすという謎の一日だった。
そして未だ勘違いしている音也。
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「イッキ、それはきっと勘違いだね。聖川に彼女ができると思うかい?」
「だって、マサイケメンだし!あ、でも、女の子と話すのぎこちないよね」
「そうさ。しかも、昨日は部屋にレディーは来てなかった。」
「証人がいるなら…そうなのかぁ。せっかくマサを恋愛ネタで弄れると思ったのにー」
「だめだよイッキ。二人の恋は暖かく遠くから見守っていこう。」
「えっ!?やっぱりそういう関係なの?」
「本人たちはまだ気づき始めたばかりだけどね。」
END
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あとがき
匂いがテーマの小説が複数あるかもしれませんごめんなさい。
個人的な趣味です。
真斗くんの髪を嗅ぎたいですごめんなさい変人です。
読んでいただきありがとうございました!
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