指先から恋が始まる
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*付き合ってない設定です
___________________________
「………」
扉を開けると、そこには翔ちゃんが居た。
ただの翔ちゃんではない。
そう、可愛らしい服に身を包んだ完璧に女装をした翔ちゃん。
「…っ!!?こ、これはっ…!」
顔を真っ赤にして何か言い訳をしようとしている翔ちゃん。
「こ、これは!月宮先生に無理やり…!っておい!写真撮るな!」
私は無意識にスマホを取り出して写真を撮っていた。
「ごめん、もう撮っちゃった」
笑顔で答える。
「消せ。今すぐ消せ。」
「やーだねー。」
「なっ!!消せって言ってんだろ!よこせ!」
「あ、そんな態度していいのかな~?こうやって、みんなにグループLINEで…」
私はシャイニング事務所のグループLINEを開き、写真を送るふりをした。
「や、やめろっ!!………お願いだからやめてくださいお願いします。なんでも一つ言うこと聞いてやるから。」
「仕方ないな~。じゃあ貸し1ってことで。」
「助かった…」
「お願い事ひとつ決まったらまた言うから。それじゃあまったね~♪」
「…これで俺はあいつの支配下に……」
_________________________
数日後_____
「うーん。」
「レディ。悩み事かい?」
レンが覗き込んで問いかけてくる。
「うーん。」
「恋の悩みですか?」
さらっと話に入ってくるトキヤ。
「なんでトキヤはいつもそっちに繋げようとするの!?女子か!」
「ではなにを悩んでいるんだ…?俺にできることならなんでもするが…」
真斗くんが心配そうに尋ねる。
「いやぁさ、私って女子力ないなーって。」
「なんだよ。今更そんなことか。」
翔ちゃんが呆れたように呟く。
「あ、そんなこと言っていいのかな」
「なんでもないですごめんなさいどうぞ話続けてください」
翔ちゃんの態度の変化を不思議そうに見るみんな。
「最近、翔はなんだかおかしくありませんか?特に名無しさんに対して。」
「何か弱みでも握られてるんじゃないのかい?」
「な、なにもねーよ!さ、さっきの話に戻ろうぜ!」
急に声を張る翔ちゃん。
わかりやすすぎ。
「あのさ、トキヤとか真斗くんとかみたいな女子力高めの人たちに囲まれて生活してるとさ、なんか惨めになってさ。女子力上げるにはどうしたらいいかなーって」
「料理や編み物を嗜んではどうだ?」
「うーん。女子ができても当たり前って思われない?男子ができたらすごいって思うけど。」
「その前にお前できねーだろ」
またもや翔ちゃんがボソッと呟いた。
「そうだ、翔ちゃんが一番女子力高いかもね!だってこの間なんて1人で女装『あ゛あ゛あ゛ー!!!なんでもねえよな!!なんか聞こえたらそれは空耳だ!!」
翔ちゃんが私の言葉を遮る。
いつもの癖で無意識に私の話にツッコミを入れてしまうんだろうな。
「おチビちゃん、大変そうだね…」
レンが哀れみの目で翔ちゃんを見る。
「察してくれ…」
「そうだレディ。まず外見から変えてみたらどうだい?ヘアチェンジとか、ネイルとか。それなら簡単にできるかも」
「ナイスアイデア!!珍しくまともなこと言ったね!」
「珍しくは余計じゃないかな…」
レンが少し傷ついたように呟く。
「よし!ネイルする!…どうやって?」
「ネイルサロンに行ったらどうですか?」
「そんなお金ない。」
「では、自分でしたらどうだ?」
「右手ネイルする時、利き手じゃない左手を使うからプルプルしてできないんだよなぁ…」
「じゃあ俺がシてあげようか?」
レンがニヤッと怪しい笑みを浮かべる。
「なんだかもっとすごいことをされそうだから遠慮しとくよ…」
「それがいいですね。」
「さっきから扱い酷くないかい。」
「ちょっと翔、なにを逃げようとしているのですか?」
トキヤが翔ちゃんを呼び止める。
いつの間にか翔ちゃんはどこかに行こうとしていた。
ギクッとして翔ちゃんは振り返る。
「そうだ、おチビちゃんが適任だよ。いつもネイルしているし。」
「…」
「翔ちゃん、頼みました」
私はニコッと翔ちゃんに微笑んだ。
「……わかった。」
「これが貸し1のやつってことで」
「やっぱりなんか弱み握られてるんですね」
.
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「………」
扉を開けると、そこには翔ちゃんが居た。
ただの翔ちゃんではない。
そう、可愛らしい服に身を包んだ完璧に女装をした翔ちゃん。
「…っ!!?こ、これはっ…!」
顔を真っ赤にして何か言い訳をしようとしている翔ちゃん。
「こ、これは!月宮先生に無理やり…!っておい!写真撮るな!」
私は無意識にスマホを取り出して写真を撮っていた。
「ごめん、もう撮っちゃった」
笑顔で答える。
「消せ。今すぐ消せ。」
「やーだねー。」
「なっ!!消せって言ってんだろ!よこせ!」
「あ、そんな態度していいのかな~?こうやって、みんなにグループLINEで…」
私はシャイニング事務所のグループLINEを開き、写真を送るふりをした。
「や、やめろっ!!………お願いだからやめてくださいお願いします。なんでも一つ言うこと聞いてやるから。」
「仕方ないな~。じゃあ貸し1ってことで。」
「助かった…」
「お願い事ひとつ決まったらまた言うから。それじゃあまったね~♪」
「…これで俺はあいつの支配下に……」
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数日後_____
「うーん。」
「レディ。悩み事かい?」
レンが覗き込んで問いかけてくる。
「うーん。」
「恋の悩みですか?」
さらっと話に入ってくるトキヤ。
「なんでトキヤはいつもそっちに繋げようとするの!?女子か!」
「ではなにを悩んでいるんだ…?俺にできることならなんでもするが…」
真斗くんが心配そうに尋ねる。
「いやぁさ、私って女子力ないなーって。」
「なんだよ。今更そんなことか。」
翔ちゃんが呆れたように呟く。
「あ、そんなこと言っていいのかな」
「なんでもないですごめんなさいどうぞ話続けてください」
翔ちゃんの態度の変化を不思議そうに見るみんな。
「最近、翔はなんだかおかしくありませんか?特に名無しさんに対して。」
「何か弱みでも握られてるんじゃないのかい?」
「な、なにもねーよ!さ、さっきの話に戻ろうぜ!」
急に声を張る翔ちゃん。
わかりやすすぎ。
「あのさ、トキヤとか真斗くんとかみたいな女子力高めの人たちに囲まれて生活してるとさ、なんか惨めになってさ。女子力上げるにはどうしたらいいかなーって」
「料理や編み物を嗜んではどうだ?」
「うーん。女子ができても当たり前って思われない?男子ができたらすごいって思うけど。」
「その前にお前できねーだろ」
またもや翔ちゃんがボソッと呟いた。
「そうだ、翔ちゃんが一番女子力高いかもね!だってこの間なんて1人で女装『あ゛あ゛あ゛ー!!!なんでもねえよな!!なんか聞こえたらそれは空耳だ!!」
翔ちゃんが私の言葉を遮る。
いつもの癖で無意識に私の話にツッコミを入れてしまうんだろうな。
「おチビちゃん、大変そうだね…」
レンが哀れみの目で翔ちゃんを見る。
「察してくれ…」
「そうだレディ。まず外見から変えてみたらどうだい?ヘアチェンジとか、ネイルとか。それなら簡単にできるかも」
「ナイスアイデア!!珍しくまともなこと言ったね!」
「珍しくは余計じゃないかな…」
レンが少し傷ついたように呟く。
「よし!ネイルする!…どうやって?」
「ネイルサロンに行ったらどうですか?」
「そんなお金ない。」
「では、自分でしたらどうだ?」
「右手ネイルする時、利き手じゃない左手を使うからプルプルしてできないんだよなぁ…」
「じゃあ俺がシてあげようか?」
レンがニヤッと怪しい笑みを浮かべる。
「なんだかもっとすごいことをされそうだから遠慮しとくよ…」
「それがいいですね。」
「さっきから扱い酷くないかい。」
「ちょっと翔、なにを逃げようとしているのですか?」
トキヤが翔ちゃんを呼び止める。
いつの間にか翔ちゃんはどこかに行こうとしていた。
ギクッとして翔ちゃんは振り返る。
「そうだ、おチビちゃんが適任だよ。いつもネイルしているし。」
「…」
「翔ちゃん、頼みました」
私はニコッと翔ちゃんに微笑んだ。
「……わかった。」
「これが貸し1のやつってことで」
「やっぱりなんか弱み握られてるんですね」
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