トキヤのタオルケット
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名無しside
がちゃっ
トキヤが入ってきたのがわかった。
あ、タオルケットがないことばれちゃったか。
普通に考えるとバレないなんてことはないのだが。
トキヤの足音が近づいてくる。
寝たふりをしよう。
……
なにもしてこない。おかしい。
と思った途端。
トキヤは、私をくすぐった。
「ふっ、ふははっ、ちょ、トキヤっ」
「たぬき寝入りが私にバレないとでも思いますか?まったく…。で、なぜタオルケットを?」
「そ、それは…」
私はタオルケットに包まって、トキヤを見つめる。
「っ…///そんな目、反則ですよ?しかも私のタオルケットに包まって…。
さて、動機を話してください。」
「あのですねぇ…このタオルケット、トキヤ臭が半端なくて…だから、一人で寝てても寂しくないかな~って思って…。あと、トキヤが寝るときに部屋に取りに来てくれるかなって思って…」
するとトキヤは、私の上に被さるように寝ころんだ。
そして、耳元に唇を近づけてくる。
「なるほど。貴方って人は本当に…可愛いですね」
低音ボイスで囁くと、トキヤは私にキスを落とした。
「お望み通り、来てあげましたよ。プリンセス」
「あ、ありがとう…」
「本当に、愛おしいです。」
トキヤは私の髪に顔を埋めると、すんすんと匂いを嗅ぐ。
「いい匂いです。私はあなたの匂いの方が好きです。あなたの匂いが私の匂いに包まれてしまうのはもったいない。」
「私はトキヤの匂いのほうが好きだもん。」
「ふふっ。では、私が貴方を抱きしめれば良いということですね。そうすればお互いの匂いを感じられます。」
トキヤはぎゅっと抱きしめてきた。私の頭、腰に手を回して、さらに足も絡めてくる。なにこれ、すごい密着度。
タオルケットなんかより、こっちの方がトキヤの匂いがすごくする。
「トキヤ、あったかい…」
「貴方とこんなに近いですからね。今日は、このまま一緒に…」
トキヤは再び深いキスした。
トキヤはとても色っぽい表情をしていて、つい頬を赤らめてしまう。
唇が離れると、トキヤは私にだけ見せる笑顔で、囁いた。
「愛してます…名無し」
「私も…愛してる」
トキヤは他の人には見せないが、私の前だとすごく甘々な気がする。
そんなトキヤが好きなんだけど。
トキヤの腕の中で、私は安心してすぐに眠りについた。
END
→あとがき