恋次がルキアに斬りかかるのに動けなくなっているルキアを抱えてかわす。

切っ先が##NAME3##の頬を掠めた。

ただの掠り傷の筈なのに傷が酷く痛む。

「##NAME3##、てめーも知ってるな？居所を吐けよ。俺達はてめーらを捕え、ルキアから力を奪った奴を殺す」

恋次の見た事もない冷たい眼差しに呼吸するのも苦しい。

「相変わらずすばしっこいが、わかってんだろ。さっきのも今も、かわしたんじゃない。かわさせてやったんだ」

次は斬ると構えた恋次に身動きすら取れない。

構えた恋次に向かって何かが横切る。

「丸腰の女の子相手に武器を持った男が二人がかり…見てて余り、気持ちのいいもんじゃないね…」

「貴方は…駄目っ！逃げて下さいっっ！！」

現れた石田に##NAME3##が叫ぶ。

隊長格二人では石田に勝ち目はない。

「…石田…貴様…どうしてここに…」

「君達の気にする事じゃない。強いて言えば…」

嘘をつくつもりでいただろう筈なのに真実を口にした石田に呆気に取られる。

石田の手から口実のビニール袋が斬り落とされた。



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