それでもわかっていないような一護に微笑んで話す。

「黒崎さんにもいらっしゃいませんか？家族のような絆を持つ大切な方が」

現世で本当の家族と暮らしている一護が理解するのは難しいかも知れない。

尺魂界に行ったらわかるのだろう。

「…一護。黒崎さんは止めてくれよ。かと言って一護さんも、だ」

先手を取られて##NAME3##が苦笑する。

「承知致しました、一護とお呼びしますね」

ふわりと優しい笑みを浮かべて言った##NAME3##から一護が目を反らす。

名前を呼ばれただけなのに妙に気恥ずかしい気がする。

こんな事は初めてだ。

「思い出しました。一護は死神の力を得て後悔していらっしゃいますか？」

ルキアは一護の人生を変えてしまったと悔いている。

それに今までの一護の暮らしがどういうものかは知らないが、いきなり力を手に入れてどう思っているのか知りたかった。

だから、一護に聞いておきたかった。

「…後悔なんかしてねぇよ。この力のお陰で俺は護りてぇモンを護れる」

一護の答えに##NAME3##から笑みが漏れる。

「そうですか。では、いつかルキアにそう仰って下さいね？」

「コラ、一護！貴様が##NAME3##に近づく等、千年早いわ！！」

ルキアに気づいた##NAME3##がルキアの方を向いて笑った。



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