第一話
夢小説設定
この小説の夢小説設定すみません、名前返還が良くわかってなくてみゅうじ勅使河原、本当の名前暁、偽名が緋冴になります。
申し訳ございません
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「お前…名は何て言うんだ?」
これだけ話をしていてまだ名前を聞いていなかった。
さぞ嫌な奴に見えただろう。
自分の失態に眉間の皺が更に増す。
【桜塚緋冴と申します】
少しの間をおいて娘が名を書く。
「緋冴…いい名前じゃない。よろしくね、緋冴」
「緋冴、明日、子供達の弔いについて行ってやる」
勝手にそう告げたが、卯の花を見れば了承の返事が返ってくる。
騒ぐ乱菊を連れて日番谷達が病室から出ていく。
静寂に包まれた病室から外を見る。
別れてしまった、別れるしかなかった家族だと思っていた人達に会う為に、子供達を守る為に力が欲しかった。
それが声と引き換えに手に入った。
しかし、自分が自分でないような不確かな感触がある。
本当の名である勅使河原暁だと名乗る事は出来ない。
空に浮かぶ赤い月にあの時の禍々しい声が蘇る。
不安で怖くて堪らない。
でも、これは自分が招いてしまった事。
自分でどうにかするしかない。
自分を抱き締めた緋冴の漆黒の眼は不安に満ちて揺れていた。
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