「室長助手のリナリー･リーよ。よろしくね、コトハちゃん」

『リナリーちゃん、…リーって、まさか…』

目の前にいる可愛いリナリーのファミリーネームが気になる

今さっきまで兄になると叫んでいた人と同じなのは気のせい？

「そう、兄さんよ…」

苦々しく呟いたリナリーがすぐ、あれでもいい所はあるのよと苦笑する

「リナリーって呼んでね、私もコトハって呼ぶから。」

こくんと頷いたコトハをリナリーがギュッと抱き締める

コトハってば、何て可愛いのっっ！！

妹に欲しいわっっ

「コトハは今いくつなの？」

『え？11だけど、もうすぐ12になるよ』

「「は？」」

私、年言っただけなのにどうして二人が驚くの？

それもそのはず

小柄なコトハはどうみても10歳より上には見えない

「じ、じゃ、私と同じ年ね！嬉しいわ、女性は少ないのに年も同じで」

『私も！リナリーが初めてだよ。後、神田？も』

「…一ヶ月で殉職なかったら認めてやるよ」

ギロッと睨んでくる神田に暗い感情が胸に込み上げてくる

『…一ヶ月ね』

ポツリと呟いた言葉が届く事はなかった




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