第五夜
コトハ
raison detore神田落ちの夢です。
すみません、名前返還がわかってなくてコトハ‣ローリエルになります。
申し訳ありません
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楽しそうに何があったか話すコトハに何故か悲しくなる
記憶を改竄してから半年以上、コトハはこうやって笑うようになった
これで良かったと思ったのは、ついこの間まで
最近のコトハはふとした時に遠い目をしている
その表情はどこか寂しげだった
『ティキ?疲れてるなら休んだ方がいいよ』
出ていくからと言って、立ち上がったコトハを抱き締める
あ、また
最近のティキはよくこうして抱き締める
まるで私がどこかに行っちゃうみたいに…
最初は安心していたこの腕の中も、最近は何か違和感を感じる
この腕じゃない誰かに抱き締められた事があるような…
それは母親とか父親じゃない誰か
ティキなら何かを知ってる?
「いつもみたいにここにいてよ、コトハ」
『…ティキ?』
子供みたいにすりよるティキに疑問の声をかける
あなたは何を不安に思ってるの?
パッと体を離したティキが何かを差し出す
外に出してもらえないコトハへの恒例となったお土産
『…綺麗』
銀で象られた蝶に色とりどりの宝石のついた髪留め
「貸して、つけてあげるよ」
ティキが伸びたコトハの髪を束ねる
―貸せ、つけてやる―
また
これと似たような事があった?
何か大事な事のように思えるのにわからない
自分が自分じゃないみたいで気持ち悪い
「どうした?」
『…これと似たような事、前にもあった?最近、よくデジャヴを感じるのにわからない』
ティキの顔が強張る
思い出しかけてる――?
怖いと抱きついてきたコトハの体をきつく抱き締める
「…大丈夫だ。コトハには俺がいるから」
掻き抱いても腕の中のコトハが、いなくなりそうで――
「コトハ、愛してる…」
ただそう言うしかなかった
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