第三夜
コトハ
raison detore神田落ちの夢です。
すみません、名前返還がわかってなくてコトハ‣ローリエルになります。
申し訳ありません
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どれぐらいの時間、体を寄せていたかわからない
静寂と神田の温もりが、心地よくて心が凪いでいた
「…そろそろイノセンスを回収するぞ」
神田の体が離れて温もりがなくなる
まるでまた一人に戻ったような錯覚に捕らわれる
「そんな顔、してんじゃねぇ」
神田が手を掴んで城へ向かう
戻ってきた温もりに安心してついて行く
「お前はここで待ってろ。怪我人は大人しくしてるんだな」
『これくらい、すぐ治るよ。…化物だから』
自嘲気味に呟く
現に傷はもう、血は止まっている
「寄生型のせいだな。安心しろ、傷の治りが早いのは俺も同じだ。化物なんかじゃねぇよ」
右手を強く握り締められる
教団では当たり前の事なんだ
神田が荊を切り裂いて城の中に消えて行く
しばらく待っていると、城が光に包まれて荊が消えた
この城にイノセンスは眠っていた
それを団服のポケットにしまうと、神田はコトハを横抱きに抱えた
『AKUMAが来たら、抜刀出来ないよ?』
「もうこの辺にはいないだろ。早く治さねぇと俺がコムイに怒られるんだよ」
探索部隊のいる町についたら、回収の報告をしなければならない
怪我をしたなんて言ったら、帰るまで仕事にならないだろう
『コムイ室長には黙っててくれる?』
科学班の残業を少しでも減らしたい
視線を右腕にずらした神田が、死刑を宣告するように言った
「…無理だろうな。対アクマ武器が傷付いてるんだ、アイツに治して貰うんだな」
残業が増える…;;
コムイへの報告に神田は怪我の事は言わなかった
「寝てろよ。その方が治りが早い」
帰りの汽車の中でも神田はコトハを離さなかった
そして気を使う神田に外で待機している探索部隊は目と耳を疑ったという
『この時期、私は眠れないの』
「この時期?」
神田の問いに頷く
『…夢を、見るの。だから眠らない』
コトハの瞳が揺れている
話さなければ、神田は納得しないだろう
『私はね、』
「無理に話すな。お前が話したくなったら、聞いてやる」
“関係ない”ではなくて、“無理に話さなくていい”
それがどことなく嬉しくて――
『…ありがとう』
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