第三夜
コトハ
raison detore神田落ちの夢です。
すみません、名前返還がわかってなくてコトハ‣ローリエルになります。
申し訳ありません
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遠くを見つめ、焦点が合っていないコトハ
「コトハッ、しっかりしろっ!!」
『触らないでっ!人間なんて嫌いよっっ!大嫌い!!』
正気に戻そうと肩を揺すれば、すごい勢いで手を振りほどかれた
大嫌いという言葉に、胸が痛くなる
…こいつはただ錯乱しているだけだ
人間が嫌いなら、教団にいてあんな顔は出来ない
暴れるコトハの体を抱き締める
抵抗するのを無視して、動けないように力を込める
「嫌いでもいいから、そんな顔してんじゃねぇよ」
温かい温もりにハッとなる
目の前にあるのは、神田の綺麗な漆黒の髪
母親や町の人間、まして伯爵でもない
『か、んだ…?』
「そうだ。ったく、こんな怪我で暴れるんじゃねぇよ」
普段と変わらない神田の声が、いつもより近くに聞こえる
『ねぇ、変な仲間意識を持つなって言ったよね』
…何で駆け付けたの?
教団の周りの人間から、仲間を仲間とも思わない冷血な人間だと恐れられている神田
初対面の日を考えればそれを信じかけた
でも、リナリーや自分への接し方は違ったからあまり信じてなかった
それも汽車の中で打ち砕かれた
やはり人間は信じちゃいけないんだと思った
「うるせぇ、体が勝手に動いたんだ。お前を心配した訳じゃねぇよ」
素っ気ない否定の言葉
でも頭の片隅で駆け付けた時の神田の顔を覚えている
切羽詰まった必死な顔してた
『…素直じゃない』
「うるせーな、黙ってろ」
教団に入ってから、皆のこの温もりに助けられてる
『冷血漢の体は温かいね』
神田の背中に手を回す
「チッ、言ってろ」
そう言ってまた強く抱き締められた
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