第二夜
コトハ
raison detore神田落ちの夢です。
すみません、名前返還がわかってなくてコトハ‣ローリエルになります。
申し訳ありません
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とぼとぼと重い足取りでラボへ向かう
もうリーバーは話を聞き終わっているはずだ
彼の自分に対する反応が怖い
クロスと旅をしていた時に出会ったサポーターや他の人間の中には、腫れ物を触るように接する人やクロスの気を引こうとわざとらしく可哀想にと騒ぐ人間がいた
それがどんなに追い込むかなんて知らないで…
「遅かったな、コトハ。」
バッと顔を上げたコトハの眼には、不安と恐れがあった
俺がどう接するのか不安なのが、手に取るようにわかった
「ホラ、お前用の白衣だ。ジョニーに感謝してくれ、アイツ仕事そっちのけで作ったんだよ」
昨日と変わらないリーバーの笑顔
それは本当のモノ…?
私みたいな作りモノじゃなくて
『…リーバー班長』
確かめたくて背を向けたリーバーの名を呼ぶ
「どうした、コトハ?」
振り返ったリーバーは、動かずに呼び止めたコトハに怪訝な顔を向けた
自然な対応に安心したのかコトハの顔が泣きそうに歪む
「あぁーっ!班長がコトハちゃんを泣かせてる!!」
ジョニーの叫びにラボ中から非難する声があがる
「ちょ…待て、俺のせい!?」
班長以外に誰がいるんだと騒ぐ班員に慌てるリーバー
「…参った。コトハ、大丈夫だから泣かないでくれよ」
リーバーがコトハを抱き上げて、背中をあやす
温かい…
久し振りの感触に涙がこぼれる
ギュゥッとしがみついてきたコトハに、リーバーが一瞬だけ悲しそうに顔を曇らせる
「…リーバー班長、ありがとう…」
消え入りそうなお礼にふと口元が弛む
こんな事で心が癒えていくなら、いくらでもしてやるさ
この小さな背に重い宿命を背負って、戦わなければならないのだから、ここでは心から笑えるように――
→アトガキ