第二夜
コトハ
raison detore神田落ちの夢です。
すみません、名前返還がわかってなくてコトハ‣ローリエルになります。
申し訳ありません
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途中、リナリーがコーヒーを差し入れた以外は作業に集中するコトハ
その姿はとても12歳には見えなかった
『すみません、どこかに新型ゴーレムと結界装置の設計と合成素材の構造式の途中、持ってる方はいらっしゃいませんか?』
「これの事かい?」
渡された資料に目を通してニコッと微笑む
『はい。あの、これで合ってるか見て貰えますか?』
そういったコトハの横にはすでに山が3つ出来ている
それもちゃんとお題毎に閉じてある
リーバーと班員達がいくつか取って、確認し頷き合う
信じられない…
<コトハちゃん、ホントに理解してるか?>
リーバーのイタリア語での質問にコトハが苦笑する
『<ハイ。あまりよく解らない物もありましたけど>』
質問に今度はスペイン語で返した
「誰に教わったんだい?」
『…語学は…師匠に会う前に家で…、他は師匠が教養もレディの嗜みだと騙されて…』
余程辛かったのか、コトハの目は遠くをさ迷っている
次々にくる質問に答えて、そろそろ嫌になって来た時、質問の雨が止んだ
「「「「リーバー班長!!」」」」
リーバーに向かって班員達が叫ぶ
「…あぁ。間違いなく天使だ」
あれ、何かヘンな雰囲気じゃない?
イキナリ、ガバッとリーバーに肩を捕まれる
「頼む、コトハちゃん!科学班に入ってくれ!!」
リーバーの言葉を皮切りに、班員達が一斉に土下座する
え?
ええええェェーー!!?
『私じゃなくても、もっと優秀な人、支部から呼べばいいじゃないですかぁっ!!』
「イヤイヤ、それじゃダメなんだ。助手として任務の合間に資料の整理とかしてくれるだけでいいんだ!」
整理整頓が嫌いなコムイのせいで、資料は滅茶苦茶になり、雪だるま式に残業が増えている科学班にコトハのように整理してくれる人員は必要不可欠
心癒してくれる天使が十分に仕事が出来るなら、わざわざ支部から呼ぶ必要はないわけだ
『…大人の男性方がこんな小娘に土下座なんてしないで下さい』
はぁとため息をついて天井を仰ぐ
『…コムイさんが了承して下さったら、助手にして下さいね』
夜中3時に男達の歓喜の声が上がり、本部中を騒がせた
「ありがとう、コトハちゃん」
…ありがとうなんて、久々に言われた…
嬉しいような照れくさいような不思議な気持ちに心が温かくなる
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