標的5
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傷から流れ出る赤い血
それが記憶を呼び起こす。
―パパ?…ママ?
痛む体で息をすれば焼け焦げた臭いに混じる生々しい鉄の臭い
夥しい血液が辺りに広がって自分と潰れた車内を染めていた。
ピクリとも動かない身体と血液の量に二人が絶命しているのは明らかだった。
楽しい筈の旅行が絶望的な悲しみに変わった。
「おい、##NAME1##」
呆然として動かない##NAME1##の前に立ったリボーンが頬をぺちぺちと叩く。
「お前、そのままでいいのか?##NAME2##はお前を庇って怪我したんだぞ」
「リボーン!?何言ってんだよっ、それどころじゃないだろっっ!!」
「##NAME2##…##NAME2##が…」
見開いた目から涙がこぼれ落ちる。
ずっと##NAME2##には助けて貰ってばかりで傷を負わせてしまった。
小さい頃に約束した夢も自分を襲った現実に囚われて迷っている。
そんな自分にあの約束はもう必要ないよと##NAME2##は笑ってくれた。
自分と同じ女の子なのに傷が増えても、痕の残りそうな傷を負っても笑ってくれた。
「もう一度、聞くぞ。そのままでいいのか?」
保健室で済む怪我じゃない。
今、ここに何か出来るのは自分しかいない。
今回はまだ間に合う。
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