標的2
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
並盛中学 応接室――
「副委員長、全生徒の写真入りのデータくれる?」
戻るなり草壁にそう言って椅子に座る
「…やっぱりいる筈もないね」
差し出されたデータを手早く眺めて机に置く
見た事のないセーラー服を着ていた##NAME1##と呼ばれた見慣れない少女
女子に攻撃をかわされたのなんか初めてだよ
驚いていた様子と外見から咬み殺しがいのある相手という訳でもないのに気になる
「委員長、何か気になる事でもあったんですか?」
「…転校生が来るとかの情報あるかい?」
真意が掴めない雲雀に疑問に思いながら、草壁が情報を得に出て行った
“また学校でね”
別れ際に少女の口から出た言葉に攻撃の手を止めた
ここで再会出来るなら、退屈しないで済みそうだ
気になっているのもそれだけの事だろう
「明日、女子が二名、一年に転入してくるようです」
草壁の持って来た資料に雲雀がうっすらと笑む
そこには緩いウェーブのかかった色素の薄い髪と瞳の##NAME1##とストレートの黒い髪と瞳の##NAME2##の写真があった
イタリアからの帰国子女ね、見つけたよ
「近い内に小動物が一匹、風紀委員に入るから」
「はっ!?」
「何?不満でもあるの?」
「いっ、いえ…ただ、女子ですが」
雲雀と自分達を恐れてか風紀に入る女子はいない
本当に入るのかと思って、雲雀を見た草壁がギョッとする
「彼女に拒否権はないよ。僕の獲物にはね」
楽しそうでいて艶やかな笑みに、どちらかわからないが写真の女子達を、草壁は憐れに思ったという
終わり