Sweet kiss
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部屋に逃げ帰った姫が床にへたりこむ
何で、あんな事言うの?
…無駄になっちゃった
自棄になって綺麗にラッピングした包みを破って、中のチョコを口に入れる
『…にがぁい、神田みたい』
甘い物が嫌いそうな神田の為の特別なチョコ
苦い物も辛い物も嫌いな姫
神田も怖くて苦手だった
けれど、隠された優しさに気づいたら好きになっていた
『私の勘違いだったんだ…』
一世一代の告白をしたのは去年のクリスマス
顔を赤く染めてやっと口に出来た告白に、神田はうっすらと笑んでただ“あぁ”と頷いただけだった
今思えば、拒否でも受諾でもない
『バカだ、一人で勘違いして…』
いつも仏頂面で眼光鋭い神田が笑って頷いたからってそれは答えじゃない
抱き締められた事もなければ、キスされた事もない
まして好きだと言われた訳でもない
どこに勘違いする余地があったのか
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