今頃、教団もクリスマスの準備で賑わってるかしら

宿の部屋から雪が降るクリスマス一色で賑わう町を見つめて思いを馳せる

アレンの誕生日だから、ジェリーさんも張り切ってるよね

こんな事になるなら、探索部隊と一緒に帰れば良かった

プレゼントを買う為に任務が終わって、町に残ったのを悔やむ

幸せそうに寄り添って歩く恋人達に溜め息をつく

想いが通じれば、神田とクリスマスを過ごせたかもしれない

『考えもつかないや』

神田と過ごすクリスマスを想像しようとして諦める

元々、玉砕覚悟の告白だし、神田が甘い言葉を言うのも想像が出来ない

『ご飯食べに行こう』

このまま際限なく後ろ向きな思考に陥りそうなのを振り払うように部屋を出ていく

宿の食堂がうまっているのに、先に連絡しようと電話を借りに行く



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