アメとムチ
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黒の教団屋上―
『フフン、ココなら見つからないよね』
寒空の下、見事に着膨れした姫が得意気に笑う
横には大量の食料とポットが準備されている
全く、インフルエンザが蔓延するなんてあり得ないわ
私を虐めたいとしか思えない
ガサガサと袋を漁ってパンを取り出しながらぼやく
『明日もここにいるしかないかしら?』
かなり寒いが注射されるよりはマシだ
いい迷惑だとパンにかじりつく
「お前を探す羽目になる俺の方がいい迷惑だと思うんだがな」
『ひっ!?』
突然後ろから聞こえた声に姫が飛び上がる
振り向くとそこには、顔をひきつらせて仁王立ちする愛しい恋人の姿があった
『かかか神田、どうしてここに!?』
誰にも見つからないと思ったのに
「はっ!姫の考えてる事なんてお見通しなんだよ」
こんな時だけ往生際が悪ィのもな
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