『えっ！？ここは…』

ユウの花嫁になると決めて向かった先に姫姫が驚きました

「…まだ気づいてなかったのかよ」

溜め息をついたユウの顔を怪訝そうに見つめました

「俺の名は神田ユウだ」

名前にハッとしました

何故なら、求婚して来た隣国の王子の名が神田だったからです

『だ、騙したのねっ！？』

「騙してねェよ、人聞きが悪ィ」

実は父王ティエドールが勝手に求婚し、アニタ姫の計画に城を追い出されたのでした

ほとぼりが冷めた頃、帰ればいいと思っていた時に姫姫に出逢い、心を奪われたのでした

森の家に行くと姫姫は手に入らないと思って森で逢うだけに踏み留まったのでした

まぁ、こいつの反応は面白かったけどな

姫姫の気持ちはユウに筒抜けだったようです

「姫、嫌なら逃げられるのは今だけだぜ」

『…嫌な訳ないじゃない』

こうして城を追い出された姫姫は愛するユウと結ばれ、仲睦まじく幸せに暮らしました




→アトガキ