「姫っ！！」

昼食の準備をしていた姫姫が、突然の姉姫の来訪に喜びました

「何もされてないわね！？あぁ、綺麗な手がこんなに荒れて」

リナリー姫の殺気に姫姫は微塵も気づきません

『お姉様、ご飯食べて行く？』

あぁ、何ッッて可愛いのっ！！

来訪を喜んで笑顔の姫姫を抱き締めます

私があなたをここの奴らの毒牙から守るわ

幸いにも王子達は出かけて留守のようでした

「姫、この林檎をここの人達に食べさせて頂戴。あなたは決して食べてはダメよ」

リナリー姫は林檎の詰まった籠を置いて帰って行きました

『美味しそうな林檎ね』

真っ赤に熟した林檎が食べてと誘惑します

お姉様は食べちゃダメって言ったけど…

一口だけならと誘惑に負けて姫姫がかじりました

目を見開いた姫姫が崩れ落ちました

林檎は父王コムイ作の毒林檎だったのです



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