昔々、とある国に姫姫という大変美しいお姫様がいました

金を融かしたかのような見事な金の髪

大きなサファイアのような青い瞳

口唇は桜貝のような桃色

整った顔立ちに性格もスタイルも良い姫姫に求婚者は後を絶ちません

しかしこの姫姫、困った事に父王コムイと日夜怪しげな研究に熱心で見向きもしません

「困ったわ、このままじゃお嫁に行けないわね」

一番上の既婚者である姉姫アニタは頭を悩ましていました

「いいじゃない、アニタお姉様。姫はずっと私と一緒にいるのよ」

二番目の姉姫リナリーはそれでも構わない様子

溜め息をついたアニタ姫が、姫を呼びました

「姫、これから森で私の選んだ7人と暮らしなさい」

アニタ姫は心を鬼にして姫姫を城から追い出しました

それも人を愛し、愛される歓びを姫姫に知って欲しかったからです



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