耳に残るは君の声
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「それはさておき、僕は貴女を大切にしたいだけです」
向かい合って見上げた骸の真剣な表情に、深いオッドアイの輝きに引き込まれる
「貴女が自分で思っているよりも僕の中では大きな存在なんですよ」
側にいてくれるだけで心が包み込まれて安らいでいるのを感じる
姫が愛しくて仕方がない
だからこそ傷つけるもの全てから守りたい
「姫はそのままで僕に愛されて下さい」
『それは骸もだよ?』
微笑み合ってどちらからともなく口唇を重ねる
触れるだけのキスに確かな愛を感じる
口唇を離して座った骸が自分の上に姫を横抱きにして乗せる
「愛しています、姫…」
しなやかな骸の身体に身を寄せる
耳に聞こえる骸の鼓動に切なくなる
この精神世界で逢う事も身体を重ねる事も出来る
ここにいるのに、確かに骸を感じるのに
でもそれは、限りなく本物に近い幻覚
現実世界で生身の骸と逢いたいと思うのはワガママだろうか
町を歩く幸せそうな恋人達を見て、羨ましいと思うのもワガママだろうか
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