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イベント

マカロフ「飲め飲めぇい!!今日はガキの日じゃぞ!!」
ミラ「こどもの日ですよマスター」

いつも騒がしいギルドが今日はより一層騒がしい

何事かと中を見てみると机の上にはミラジェーン特製の柏餅
樽の中は今はビールではなく菖蒲酒が入っていた

5月5日こどもの日
ギルドメンバーのほとんどはこどもというには歳も身体も無理があるが、マスター・マカロフにとっては自分のこども同然
ということで、ギルドメンバーの健やかな成長(?)を願ってこどもの日パーティーを開催していた

ナツ「んんっ!?」
グレイ「ん?どうしたナツ」

そんな中、左手に柏餅を右手には菖蒲酒が注がれたジョッキを持ったナツが大きく身体を震わせた

ナツ「んだよこれ…ほんとに酒か?」
グレイ「菖蒲酒だろ
オレも初めて飲むが普通の酒だぞ?ナツはこういう酒嫌いか?」
ナツ「んー…好き嫌いと言うより変な感じがする」
グレイ「どんな感じだ?」
ナツ「なんか、ラクサスの雷くらってるみたいにビリビリして身体中が痛てぇ」
グレイ「は?それどんな拷問だよ
おまえのそれ本当に菖蒲酒か?」

オレの飲んでみろよ
と、自分のジョッキをナツに押し付けナツのジョッキに口をつける
一口飲んで見たが自分のジョッキに入ってるものと何も変わらない同じ菖蒲酒の味がするだけ
ちらっとナツを見ると恐る恐ると言った感じでジョッキの中身を嗅ぎ、舌で少し舐めるがやはりダメらしくビクリと身体を震わせていた

ナツ「ううっ…もしかして酒じゃなくてオレがおかしいのか?」
グレイ「かもしれねーな」

飲めないなら返しても仕方が無いと思いなつが持っていたジョッキの中身を一気に飲み干す

本来この類の酒はこんな飲み方をせず少量ずつ飲みゆっくりと身体に酔いを回すため一気飲みをした今非常に気持ちが悪い

ナツ「お、おい大丈夫かよ!?真っ青だぞ」

…菖蒲酒を飲んだり菖蒲湯に浸かるのは…厄除け…のためだっけ?
厄除け…邪を払う力…なんてものがオレにあったらな…

グレイ「オレが…おまえを…まもって…やれ…」
ナツ「へ?なにいって…グレイ?」

虚ろな表情で呟いたと思えばぐらっと揺れてナツにむかって倒れ込んだグレイ
人よりも優れた聴覚は規則正しく繰り返される穏やかな寝息を捉える

ナツ「…おまえがオレを護ろうなんて100年早いっての」

何から…なんてのは知らない知らなくていい
相手が誰であろうとやることは変わらないのだから
闘ってぶちのめす
護り護られるのは性にあわない
オレ達は隣に並んでるのがお似合いなんだ
そうだろ、グレイ
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