この想いの偽りかた
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この前、レッドがイエローに気持ちを伝えて、案の定2人は付き合い始めた。
イエロー、好きな人いないとか言ってたけど、よくレッドのこと見てたもんね。
笑顔で戻ってきた2人に、おめでとうって言ったけど…、心の中はぐちゃぐちゃだった。
でもこれで、本当にレッドのこと諦められる。
ちょっと寂しい気もしたけど、やっと忘れられたんだ、やっと苦しみから解放されるんだ、って思うと嬉しかった。
それにしても、レッドもイエローも、前とほとんど変わってない。
修行中に2人だけで話すこととかもほとんどなくて、本当に付き合ってるの?ってくらい前と同じ。
……特に何も変わらない日々。
……でも、なんでだろう…。
私はレッドのこと避けてる。
別に彼女のイエローに遠慮してるとかじゃなくて…、レッドの近くにいると、前よりも切なさが増した気がして苦しくなる。
どうして、こんな気持ちになるの…?
ふと木の陰に、風で見え隠れする金髪を見つけた。
「イエロー!」
私は、木にもたれかかって、カリカリと鉛筆を動かしていた彼女に声をかける。
「イミテさん!」
彼女は振り向き、元気よく笑った。
「何描いてたの?」
私が隣に座って聞けば、イエローは少し恥ずかしそうに答えた。
「ピカとレッドさんの絵です。プレゼントしようかなって思って…。」
「レッドに?」
「……はい!//」
イエローはすごいな。
私には真似できないようなこと、簡単にこなしちゃうんだもん。
そんな可愛いこと、私には一生できない。
……こういうところが私とイエローの大きな違いなんだよね…。
「いいね!レッド、きっと喜ぶよ!」
………あれ?
やっぱり、いつもみたいに笑えない。
妙に顔に力がはいる。
どうして…?
「イミテさん、どうかしました?なんだか…つらそうな顔してますよ?」
イエローも私の異変に気づいて、心配そうに覗きこんできた。
「ううん、大丈夫!なんともないよ。」
嘘、ついた。
ほんとは言い表しようのないこの気持ちになることが、すごく怖いのに。
なんだろう、この気持ち…。