この恋の終わりかた
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「分かるよ。レッドの態度見てれば。」
涙をこらえて、そう言うのが精一杯。
分かるに決まってるじゃない。
アナタの態度も様子も、ずっと見てたんだから。
ずっとずっと思ってたのに、どうしてこんなにも、恋愛って残酷で、
「それならさ、イミテ、協力してくれねえ?」
「えっ……?」
思ったとおりにならないんだろう。
協力……?
そんなもの
したくないよ
私、アナタのことが
好きなんだよ?
なんで、そんなこと言うの?
「イエローと仲いいだろ?」
「………でも何もできないと思うよ?」
まだ半分頭が真っ白の私は、それしか言えない。
そう、これが、限界。
「いいのいいの。こういうのは聞いてもらうだけで楽になれるんだからさ。」
楽になれる?
私はアナタからイエローのことを聞くたびに、きっと辛くなるよ。
胸に、傷が1つ1つ、
切り刻まれてくよ。
アナタはそんなこと
これっぽっちも気づいてないでしょ?
でも……、
「まあ、聞くだけなら………、いいけど。」
もう今さら後戻りはできなくて。
断れなくて…。
「よっしゃあ!ありがとな、イミテ。」
思いっきりガッツポーズするレッド。
アナタのその笑顔、今は見るのが切ないよ。
「なあ、イミテ!」
それからレッドは、私に頻繁に話しかけてくるようになった。
話題はもちろん、イエローのこと。
むしろ、それ以外のことでは話しかけてくれなくなったんだ。
でも、やっぱりアナタと話せるのは嬉しくて。
もしかしたら、相談をうけてるうちに私のこと好きになってくれないかな、なんて。
未練がましい私。
自分でもうんざりするよ。
隙をうかがってるなんて、最低だ。
そう思うたび私の心は痛いのに、
「イエローの好きな奴、聞き出してくれねえ?」
アナタはまた残酷なお願いをする。
「なんで私が…」
「頼むよ!この通り!」
胸の前で手を合わせて頼みこむレッド。
……そこまでして知りたいんだね。
そんなにイエローのこと気になるんだ。
イエロー、アナタ、幸せものだね。
「いいよ。」
協力してあげるよ。