この恋の終わりかた
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マサラへの道を歩く、私とレッド。
「さっきまで明るかったのに、もう真っ暗になっちまったなー。」
星空を見つめて、アナタがそう呟いた。
「そうだね。でも星空の下を歩くのも、結構ロマンチックでいいよね。」
アナタの隣を歩けているのが、嬉しくて、夢のようで、私は両手を広げながら、レッドの少し前を歩く。
「なあ、よかったのか?」
「なにがー?」
「……ゴールドのこと。」
「えっ…?」
私は思わず立ちどまって振り返る。
「きっとイミテのこと好きだから、あんなこと言ったんだろ?」
「……そう、かもね。」
そんなことぐらい分かってるよ。
ゴールドの目、すごく真剣だったもの。
私がレッドを選んだ時、ゴールドはすごく切ない顔してて……、まるで私と同じだな、って思ったの。
ゴールドの切ない顔見るのも辛かったけど、でもそれ以上に、レッドにゴールドのことを誤解されることのほうが嫌だったんだ。
「ゴールドには悪いと思ってるよ?でも私、他に好きな人がいるから…。」
ねえ、いい加減、
「えっ?誰だよ?初めて聞いたぞ、そんなこと。」
気づいてよ。
「誰かは言えないけどさ…。」
勇気のない私。
気づいてほしいって思ってるくせに、自分からは伝えようとはしないんだ。
むしろ、苦しさから逃げたくて、
「レッドは、……イエローのことが好きなんでしょ?」
思わず喉からとび出た言葉。
こんなこと聞くつもり全くなかったのに、どうしてなんだろう。
きっとアナタが好きすぎて、好きすぎて、どうしようもできなかったんだね。
アナタは彼女のことが好き。
それが私の思い込みでありますように。
そう、ありえない、ほんのひとかけらの希望。
アナタならいつもの笑顔を見せて、そんなわけないだろ、って言ってくれると心のどこかで思ってたの。
「えっ!?何で分かったんだよ!?俺一言も言ってないよな………?」
どうして?
ねえ、どうして?
一瞬、アナタが何を言ったか分からなかったよ
やっとその言葉の意味が分かったときには、胸が締め付けられる思いがした。
ぎゅ、と息苦しくなった。
苦しくて、苦しくて。
信じたくなくて。