正直になる方法
夢小説お名前変換こちらから
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「今日一緒に帰りません?」
振り向いたその先で、ゴールドがイミテのことを誘ってたから。
イミテは断ろうとしてたみたいだけど、ゴールドはお構いなしに帽子を取りに行った。
俺はイミテの肩をポンと叩く。
「…レッド?なに?」
「イミテ、ゴールドと帰るんだろ?俺、イエローと先帰るな。」
「え…私ゴールドと帰るつもりなんて……」
「一緒に帰ってやってくれないか?ゴールド、すっげー嬉しそうな顔してたぞ?」
きっと今イミテを元気づけられるのは…、俺じゃなくてゴールドだ。
「先輩、お待たせしました!帰りましょ!」
ゴールドが嬉しそうな顔でそう言うけど
「……あの、私…、」
イミテはまた断ろうとした。
……俺達がいると、邪魔なのかもしれない。
「じゃあ俺らも帰るな。仲良くやれよ。」
「イミテさん、ゴールドさん、また明日!」
そう言って、軽く一方的に歩きだす。
「イミテさん、元気になるといいですね。ゴールドさんの気持ちも…伝わればいいんですけど…。」
イエローは、ゴールドがイミテを好きだって知ってる。
…まあ誰だってあんな猛アピールみたら感づくだろうけど。
「大丈夫だろ。きっと。」
俺はイエローに笑いかける。
イエローも笑顔を返した。
やがて家の前で立ちどまれば、また彼女は笑顔を見せる。
「レッドさん、送ってくださってありがとうございました。」
「おう!じゃあな!」
俺はモンスターボールからプテをだし、背に乗って飛びさった。
マサラに向けて空を飛んでいると、地上にイミテとゴールドの姿が。
「…………」
悪いとは思ったけど、やっぱり気になって気づかれない程度に近づき、聞き耳をたてた。
「……それなら、2人で遊びに行きません?」
「え……?」
「気晴らしにどうッスか?ほら、1人でいたって苦しいだけでしょ?」
何やら遊びに誘っているらしい。
………ゴールドがいれば、心配ないか…。
俺はプテに「行ってくれ」と指示して、家に向かった。
「さんきゅー、プテ。」
家に着きプテをボールにしまった俺は、リビングのソファーにドカッと腰をおろす。
イミテ……ゴールドと出かけるのか……。
ああ、なんだかまたもやもやする。
プルルルル…
突然のコール音。
少し戸惑いながらも俺は受話器を取り、耳にあてた。
「もしもし?」
『あ、レッドさん?突然電話してすいません、イエローです。』
「イエロー?どうした?」
あの…、と電話の向こうの彼女は口ごもる。
『特に用はなかったんですけど…、…話しがしたくて。迷惑でしたか…?』
「いや、そんなことないさ。ありがとな。」
俺にはイエローがいて、
『お礼を言うのは僕のほうですよ!』
両思いで、
『そう言えばレッドさんと電話するの初めてですね!』
幸せなハズなのに…。
「………」
『…レッドさん?』
どうして、
「なあ、イエロー。」
『はい?』
どうして頭に浮かぶのは、
「俺、しばらく修行行ってくる。」
イミテの暗い表情ばかりなんだろう。