正直になる方法
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「さっきまで明るかったのに、もう真っ暗になっちまったなー。」
帰り道、空を見上げながら呟いた。
「そうだね。でも星空の下を歩くのも、結構ロマンチックでいいよね。」
もう辺りはすっかり暗かったけど、ご機嫌といった様子で両手を広げている彼女はちゃんと見える。
……イミテが今、何を考えているのか、分からない。
「なあ、よかったのか?」
「なにがー?」
「……ゴールドのこと。」
「えっ…?」
足を止め俺のほうを振り返ったイミテ。
「きっとイミテのこと好きだから、あんなこと言ったんだろ?」
いくらなんでも気づいてるだろ?
あんなにアピールされれば。
「……そう、かもね。ゴールドには悪いと思ってるよ?でも私、他に好きな人がいるから…。」
悲しそう笑いながら、そう言ったイミテ。
「えっ?誰だよ?初めて聞いたぞ、そんなこと。」
イミテの好きな奴は…ゴールドじゃない…?
照れかくしか?
それとも…。
「誰かは言えないけどさ…。」
まあ、俺なんかに言うわけないよな。
「レッドは、……イエローのことが好きなんでしょ?」
唐突に、イミテが俺の目をジッと見てそう聞いてきた。
俺は……今も……。
…………いや…、
好きかは分からないけど、
俺は………、今はイエローと一緒にいるのが一番落ち着く。
それにイミテには…、ゴールドがいる。
「えっ!?何で分かったんだよ!?俺一言も言ってないよな………?」
暗くてよく見えなかったけど、
「分かるよ。レッドの態度見てれば。」
そう、イミテはほのかに笑ったような気がした。
「それならさ、イミテ、協力してくれねえ?」
それからイミテにいろいろと手伝ってもらって、
俺はイエローに告白して、
付き合うことになったんだ。
たぶん丁度その後からだ。
……イミテの元気がなくなったのは。
苦笑いばっかり浮かべるもんだから、心配になって、ある日の修行の途中、
「……イミテ、大丈夫か?」
思わずそう聞いたけど、
「う、うん!」
彼女は上擦った声で答えるばかり。
「イミテ…?」
しまいには、
「そろそろ帰る時間かな?私イエロー呼んでくるね!」
「お、おい…」
その場から立ち去ってしまった。
「どうしたんだ…?」
そう呟けば、はあ、と何故かゴールドがため息をついた。
しばらくしてイミテとイエローが戻ってきた。
相変わらず、イミテの表情は暗い。
「すいません、絵描いてたら夢中になっちゃって…。」
「はは、イエローらしいな。今日は何描いてたんだ?」
「これ、です…。」
イエローは、スケッチブックを差し出した。
そこには俺とピカの絵。
ありがとな、と頭を撫でれば、イエローは恥ずかしそうに笑った。
「あ、イミテ、今日一緒に……」
一緒に帰ろう。
イミテを元気づけようとして声をかけようとしたけど、思わず止まってしまった。