正直になる方法
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「いいよ?私は。」
後ろから俺でもゴールドでもない声が聞こえて、振り向いたらイミテが岩の上に座っていて、ピョンと飛びおりた。
「イミテ!帰ってきたのか?」
「うん。たった今。」
にっこりと俺に向けられた笑顔。
…やっぱりこの笑顔を見ると安心できる。
「で、修行してもいいんじゃないの?多いほうが楽しいし。」
「ほんとッスか!ありがとうございます!イミテ先輩!」
ゴールドが嬉しそうな顔をして、つられてイミテも笑ったもんだから、なんだか気にくわない。
「イミテ、どこから聞いてたんだ?」
「え、ゴールドが修行に混ぜてほしいっていったとこから…。その前に何か話してたの?」
「いやいや!何でもないッスよ!」
「ははーん。さては怪しい会話だね!隠さないでさっさとはきなさい!」
イミテがふざけてゴールドを羽交い締めにすれば、ゴールドはギブギブと言ってもがいている。
俺はなんだか面白くなくなって、
「なあ…、3人って半端にならないか?」
少し怒り気味にそう言った。
でもイミテは俺のそんな様子に気づいてないみたいで、
「あ、じゃあ私の友達1人呼ぶよ。」
何事もなかったように言ったんだ。
「友達…?」
「うん。この前トキワの森で知り合った2つ年下の女の子でイエローっていうの。バトルの修行したいって言ってたから丁度よかったね。」
「やっりい!さっそく明日から始めましょうよ!」
ゴールドがやる気満々といった感じではしゃぎだす。
本当の目的は修行なんかじゃないくせに…。
「イエローに声かけとくね。…あ、でもあの子のポケモン、レベル低いみたいだから修行場所は…とりあえずマサラタウンでいい?」
「いいッスよ!バクたろうでひとっ走りすればすぐ着くんで!」
俺の意見も何も聞かないで、どんどん話しが進んでいく…。
そこまでしてゴールドと修行したいのかよ…。
いや、頭では分かってた。
イミテはただ純粋に、人数が多ければ楽しくなる、そう考えてるんだろうって。
「レッドも、それで平気?」
だけどなぜか……、
なぜか気にくわなくて。
「ああ。」
「じゃあ明日からね。ゴールド寝坊しちゃダメだよ。」
「分かってますよ!イミテ先輩こそボーとしてるから寝坊するんじゃないッスか?」
「私はゴールドとは違うの!」
「そりゃあそうッスよ。イミテ先輩と一緒にしないでほしいッス。」
「どーゆー意味?それ。」
「さあ?じゃ、また明日!」
愛用のスケボーに乗ってかけ出すゴールド。
もー…、といいながら見送る彼女の表情はとても優しくて。