この恋の終わりかた
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「なあ、イエローはどう思う?」
アナタの目に映るのは、いつも彼女で。
「えっ、僕に聞かれても…。」
「そうッスよ!なんでそんなこというんスか!」
ゴールドの焦ったような声で我に返った私。
「そうだよ!レッドって鈍感なくせにどっかズレてるよねー。」
精一杯の作り笑顔でそう言ったんだ。
「そんなに責めなくてもいいだろ!」
「だってレッドが……」
「そろそろ帰りましょうか?もう暗くなってきましたし。」
言い争いが始まりそうになったところで、イエローがいつもの笑顔を見せる。
こうやってすぐに空気を和ませられるのは、イエローのすごいところだと思う。
「そうッスね。」
「帰るか。」
皆歩きだしたから、私も少し遅れて歩きだす。
辺りを見渡せば、夕焼けのオレンジ色が広がっていて……。
私の心持ちが暗いからか、なんだかすごく切なく感じた。
「イエロー、助けてくれてありがとな。」
レッドが少しペースを落とし、イエローに小声で話しかけていた。
いえ、と優しく笑うイエローを見て、レッドの顔が赤くなる。
たぶん…、ううん、絶対。
レッドはイエローが好き。
イエローにだけは、すごくすごく、優しい顔、するんだもの。
トキワの森を抜けた私達は、イエローの家の前で止まる。
「じゃあ、僕はここで。今日は楽しかったです。」
ぺこりとお辞儀をするイエロー。
綺麗な金髪がふわりと揺れた。
「じゃあ、イミテ、家まで送ってやるよ。」
「えっ、でもレッドと方向違うし、迷惑じゃない?」
「平気平気。そうたいして遠くないし。」
そう言ってレッドは二カッと笑う。
その顔を見るたびに幸せな気持ちでいっぱいになるから、ああ、やっぱり好きなんだって実感させられちゃう。
「んー…、じゃあお願い「イミテ先輩!俺が送ります!」
ゴールドが私の言葉をさえぎった。
「ゴールドが!?えっ、でもゴールド、ジョウトだから、だいぶ遠回りになるでしょ?」
「平気ッスよ!俺が送りたいんです。」
「えっ………?」
一瞬ゴールドの表情が、すごく真剣に見えたのは気のせい、だよね。
「まあゴールドがいいなら、後はイミテ次第だな。どっちに送ってほしい?」
「えっ……。私は……、」
アナタの心は、他の子でいっぱいだって、
痛いくらい分かってる
私のこと、なんとも思ってないことだって、
悲しいくらい気づいてる
でもやっぱり
自分の気持ちに嘘はつけなくて、
苦しくても、
胸が痛くても、
「レッド、送ってくれる?」
アナタといたいんだ。