正直になる方法
夢小説お名前変換こちらから
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
やがてイミテは俺の腕の中からゆっくりとぬけた。
「…ごめん。」
まだ涙は止まっていないらしく、彼女の目からはポロポロと涙がこぼれ落ちていく。
思わず彼女の頬に触れようと手を伸ばしたが、それはパシンと叩かれ制止された。。
「やめて!同情なんかで優しくされたくないよ…!!」
イミテはそう強く言い放つと走りだした。
俺は思わず追いかけようとしたが、2、3歩駆け出してすぐに止まる。
俺には…イミテを追いかける資格なんて、ない…。
ああ、どうしてこんなことになった?
………今思えば、全部あのときから始まってたんだ…。
【正直になる方法】
その日は雲1つない晴天で、絶好のバトル日和だった。
「いい天気だなー…、よし!行くか、ピカ!」
そう呼びかければ、ピカは小さく鳴いて、俺の肩に飛び乗る。
俺はモンスターボールからプテを出して飛び乗ると、シロガネ山に行ってくれ、と伝えた。
数分でシロガネ山が見えてきてプテは降下する。
さんきゅ、とお礼を言ってプテを戻すと、俺は辺りを見回した。
「やっぱ、まだ帰ってきてないか…。」
はは、と思わず苦笑い。
俺とイミテはいつもはここで、2人で修行をしている。
でも数日前、「用事ができたからしばらくは来れない」って言ったっきり何の連絡もない。
「………わりい、ピカ。少ししてから修行初めようぜ。」
そう言うとピカはえーという表情を見せながらも、しぶしぶ了解してボールに戻った。
「はあー…。」
俺は岩場に寝転がると、盛大なため息をつく。
こんなにいい天気なのに、どうもやる気がしない。
「どうしちまったんだろ…、俺。」
青空を見て、またため息。
すると、ザッと後ろから土を踏む音がした。
「イミテ…?」
まさかと思い体を起こすと、そこにいたのは、
「残念、イミテ先輩じゃないッスよ。」
苦笑いを浮かべるゴールドの姿があった。
「おー、ゴールドか!なんだ脅かすなよ。」
俺は立ち上がり、砂をパンパンとはらう。
「修行がはかどってるか覗きにきたんスけど…、全くのようッスね。」
「はは…。なんか1人だとやる気でなくってさ…。」
1人だと…?
「じゃあ俺が来たから、やる気でました?」
「いや……、」
違う…。
……ああ、そっか。