この想いの偽りかた
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「じゃあ何で俺を避けるんだよ…!」
「…………っ!」
だって怖かったの。
そうでもしないとまた、好きになってしまいそうで。
レッドが軽く私の頭を撫でる。
「イミテ、」
私の、名前を呼ぶ。
ああ、今まで我慢してたのに、こんな些細なことでダメになってしまう。
心の裏側にあった、こんなにも強い気持ちが溢れでた。
今甘えたら、余計に苦しくなる。
そんなこと、頭では分かってたのに、
「……レッドのせいで、いろいろあったんだから…!!」
気がつけば、レッドの背中に腕を回していた…すがりつくように。
「そうか……」
レッドも、ギュッと抱きしめる。
ごちゃごちゃした気持ちの中で、変わらない事実が1つ。
私、やっぱりレッドが好き。
どんなにこの想いに気づかないフリしてたって、
レッドがイエローのこと好きだって、
その事実は変えられない。
変わるはずない。
自分に嘘ついた隠そうとしたって、無理に決まってる。
こんなにも心がアナタを呼んでるんだもん。
この温かいぬくもりが嬉しくて、だけど切なくて、
今までの苦しみも交差して、
涙が、あふれた。
「もう…、どうすればいいか分かんないよ……」
レッドの胸の中に隠れるようにして子供みたいにワンワン泣いた。
この恋路は、
迷路みたいに入り組んでいて
自分がどこに進むべきなのか分からなくなる
目の前に広がるのは、
目印も、目的地も何もない、
果てしなく続く道
私はどこに行けばいい?
分からない
でも、そんなとき、
太陽の光が
ほんの一筋差し込んだんだ
「大丈夫だから。」
慰めるように、
私の周りを照らす、赤い光
もしかしたらそれは
偽物の光かもしれない
私をさらに惑わせるための
イタズラなのかもしれない
だけど確かに、それは
温かくて
綺麗で
今は……。
今だけは、まだ
この温もりを感じていたいんだ
「………レッド…」
だから
もう少しだけ、
このままで