この想いの偽りかた
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「イミテ!空、見てみろよ!星がすごいぜ?」
「…………」
しばらく歩いて、さっきのは何だったの、ってくらい明るくなったレッド。
なんだかやりきれなくなって、私はさっきから彼を無視している。
「なんだよ、急につれてきたこと、怒ってんのか?」
「………」
「……ゴールドと帰りたかったとか?」
「……っ!」
レッドは何がしたいの?
何をしようとしてるの?
分からなくて、すごくイライラする。
「なんなの…!イエローの誘いも断って、私を送るとか言い出して、事情も話さないで無理矢理連れてきて……。あげくの果てには人をバカにするような事言って!レッドのバカ!!」
我慢しきれなくて、一気に吐き出した。
思わず怒鳴ったから、レッドは唖然としている。
ねえ、
レッドは、
どうして、私といるの?
なんでイエローのところ、行かなかったの?
ただの気まぐれ?
それともなにかの同情?
そんな理由なら、優しくしないでよ
好きじゃないなら、話しかけないでよ
期待させるような行動、しないでよ…
私だけがこんな思いしてるのが、なんだか悔しくて
「レッドなんて、もう知らないから…!」
そう言って歩きだした。
だけど……、
フワッ
体を引っ張られ、景色が一変する。
目の前にあるのはアナタの肩。
すぐ横にあるのはアナタの帽子。
「な、に………」
私はレッドに抱きしめられていた。
「は、離してっ…!」
胸を押してみてもビクともしない。
逆にレッドの腕に力がこもって、体が熱くなる。
顔が赤くなる。
「何があった?」
「え…?」
「イミテ、最近笑わなくなっただろ?苦笑いばっかりで。」
「そんなこと、ない…。」
近づいてほしくない、
「見てれば分かる。」
私のことなんて分かってほしくない、
アナタは、
「少しは俺のこと頼れよ…。」
見てみぬフリしたこの想い、嫌でも気づかせるつもり?
顔をあげれば、レッドと瞳がぶつかった。
胸がドキンと高鳴る。
「っ…!レッドには関係ないから!」
諦めるって決めたのに
やっぱり
アナタと目があうと
嬉しくて
ねえ、この想い
どうしろっていうの?
私はいつまで苦しめば
この痛みから解放される?
もう、いっそ
全部全部、消えてしまえばいいのに