この想いの偽りかた
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次の日、鏡を見れば、寝不足と泣いたせいで少し目が腫れていた。
でも…、ちゃんと行かなくちゃね。
修行場所に行けばイエロー、そしてゴールドの姿。
「イミテさん、おはようございます!」
「おはよう、イエロー。」
ちらりとゴールドのほうを見れば、にっこりと笑ってくれた。
「おはよっ!」
しばらく修行した後、
「先輩、久々にポケモンバトルしません?」
ゴールドがそんなことを言い出した。
「ポケモンバトル…?いいよ!負けないからね!」
「じゃあ僕、審判しますね。」
「ありがと。よーし…」
私はさっそくパートナーのシズクをだす。
ゴールドは、バクフーンのバクたろうをだした。
「バクたろう!『にほんばれ』!」
あっという間に空が晴れ、からっとした天気になった。
「『どくどく』!」
「かわして『ほのおのうず』!」
バクたろうは持ち前の素早さでかわす。
「シズクに『ほのおのうず』?そんなの効かないよ!」
「でも炎の威力は高まってるんスよ?それに、目的が別にあるとしたらどうッスか?」
「え…?」
ほのおに囲まれ、身動きがとれないシズク。
目的、ね…。
「バクたろう!『かみなりパンチ』!」
その隙を見て、バクたろうが走ってきた。
「シズク!下にむかって『みずでっぽう』!」
「な…!」
『ほのおのうず』から上手く逃れた。
この距離なら……、必ずあたる。
「『なみのり』!」
もちろん効果はばつぐんで、バクたろうは倒れる。
「えっと、バクたろう、戦闘不能で…、イミテさんの勝ちです!」
「途中までいい感じだったのにね。シズクの覚える技勉強して、対策たてておかなきゃダメだよ?」
「ちぇ……」
「あと相性の悪いポケモンと戦う時は、まず姿を消さなきゃ。バクたろうなら、「『えんまく』で目くらまし、だろ?」
後ろから聞こえたその声。
ああ、アナタはいつも突然現れるね。
胸が高鳴ったのは、ドキドキしたからじゃなくて、きっと驚いたからだよね?
「レッドさん!修行終わったんですか!?」
イエローが嬉しそうにレッドの元に駆けていった。
反動で金髪がキレイに揺れる。
「訳ありで少し早くきりあげてきたんだ。」
「そうですか…。おかえりなさい!レッドさん!」
「ただいま、イエロー。」
二人して笑いあう。
「よかったね!イエロー!」
私もにっこり笑って見せた。
少し胸が痛んだけど、私、笑えた。
大丈夫、きっと、忘れられる。
時間が全て解決してくれる。
きっとまた前みたいに、心の底から笑える日がくる。
胸が痛まなくなる日がくる。