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今日はまちにまったお祭りの日。
たくさんの屋台が出ていて、人でにぎわっていて、見ているだけで心が弾む。
でも、納得いかないことが一つ。
それは隣に君がいないこと。
【お祭り屋台の看板娘】
「レッド先輩~!なんでせっかくのお祭りなのに、俺とレッド先輩の二人きりで屋台をまわらなきゃいけないんスか?」
「∑失礼なこというなよ!しょうがないだろ。他の奴は用事があるんだから。」
「用事ってなんスか?」
「さあな。でもブルーが屋台を回ってればそのうち会えるからって言ってたんだ。」
「そのうち会える…どういう意味なんスかね?」
「…。」
「レッド先輩?」
「…きっとあーゆー意味だろ。」
レッドはある場所を指差した。
「さあ、いらっしゃい!!ヨーヨーすくいよ!!」
ヨーヨーとかかれた屋台から、威勢のいい声が聞こえた。
そこには見覚えのある顔が……。
「ブ、ブルー先輩!?」
「隣にイエローもいるな…」
彼女たちも彼らに気がつき、大きく手をふる。
「レッドさん!ゴールドさん!」
「あら、遅かったわね。」
「ブルー…何やってんだ?」
「何って金儲けよ。」
「ちょ…ブルー。もう少し可愛げある言い方しろよな。」
「細かいことは気にしないの!ヨーヨーすくい、一回500円vあなた達もやる?」
「500円って高っ!!そんなんでお客くるんスか?」
「大丈夫よ!!看板娘がいるから!!」
「看板娘?」
「えぇ、ほら!!」
屋台の奥から出てきたのは、
薄桃色の浴衣を着た……
「うわっ!可愛いッスよ、先輩!さすがッス!!」
「も~!ゴールドは見え透いたおせじ言っちゃって!」
彼女は少し照れながら、笑う。
「せっかくこんな可愛い格好してるんスから、屋台まわりましょうよ!!」
彼女にむけられたゴールドの誘いに、返事をしたのはブルーだった。
「ダメよ!うちの看板娘を連れていかないでちょうだい!」
「そんなぁ……」
がっくりと肩をおろすゴールド。
「あっ、いらっしゃいませ~!!」
二人の男のお客さんがきたので、レッドとゴールドはブルーにどかされる。
お客は500円を払ってピンク色のヨーヨーを1つすくいあげると、そのまま彼女に差し出した。
「君可愛いからプレゼントv」
「えっいや……いいですよ、悪いし。」
「そんなこと言わずにさ♪」
困っている彼女に無理やりヨーヨーを押しつけるようにしている男。
「これからどこか行かない?」
「………結構です。」
「そんなこと言わずにさぁ~」
「お客さま、申し訳ありませんがうちのお店はナンパ禁止です。」
「まあまあ。君はどのヨーヨーがほしい?とってあげるよ。」
「あら!じゃあここにあるの全部とってください☆」
「「…。」」
ブルーの発言にあっけにとられながらも、男は少し強引に彼女の腕をつかんで言った。
「ま、とりあえずさ。せっかくのお祭りなんだから俺たちと行こうよ。」
「離してくださいって!」
そんな様子を見て、レッドとゴールドは目をあわせた。
どうやらお互いに考えていることは同じらしい。
バッと横から手が出てきて、彼女の腕を掴んでいる男の手をパシっと軽くはたいた。
「……ゴールド?」
「お客さんには悪いけど、先輩は俺のなんで手はださせねえッスよ。」
そういってゴールドは彼女の左手を握る。
「いつからお前のになったんだよ、ゴールド。」
レッドも苦笑しながら、彼女の右手をにぎる。
「ブルー、看板娘、ちょっと借りてくぜ!!」
「だめよ!ヨーヨーが売れ残っちゃうじゃない!!」
「じゃあ俺らが後でそこにあるヨーヨー全部買うんで!以上!!」
そう言うと、レッドとゴールドはカ彼女の手をつないだまま歩き出す。
「えっ?えっ?ちょっと?……レッド!?ゴールド!?」
必然的に彼女の足も進むわけで…。
三人はあっという間ににぎやかな人ごみの中に消えた。
「よかったんですか?ブルーさん?」
イエローが聞くと、ブルーは、
「まあいいわ。後で高額な請求書つきつけてやるんだから!」
と、愉快そうに笑ったのでした☆
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