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(前ページの続編的な)
その後、涙が全然止まらなくて。
私はずっと雨の中に立っていた。
【髪を包んだタオルの香り】
「先輩?」
声につられて振り向けば、ゴールドがいた。
「ゴール、ド…」
「ずぶ濡れじゃないッスか!?」
「…。」
「傘、ないんスか!?」
ゴールドは自身がさしていた傘の中に私を入れてくれた。
もうすでにびしょ濡れだからあんまり意味はないんだけれど、その優しさがなんだかむずがゆくて笑ってしまった。
「なんでこんなとこにつっ立って…。」
「…なんとなく濡れたい気分だったの。そういうこと、たまにない?」
精一杯の笑顔をつくって顔をあげる私。
だが、ゴールドの表情は曇っていた。
「…目、はれてるッスよ?…泣いてたんスか…?」
「…デリカシーがないなあ。ゴールド。もう少しオブラートに包んで聞いてくれればいいのに。」
いつもゴールドが言うようなおちゃらけた発言を、今日は私がしていることになんだか違和感を覚える。
だけど、さ。
触れてほしくないの。
聞いてほしくないの。
(この心、のぞかないで、)
ポスッと突然、頭の上にタオルがのせられた。
「…え?」
「風邪ひいちゃいますよ?あんま意味ねーかもしれないけど髪の毛だけでも拭いて下さい。」
「うん、ありがと…。」
「俺、今、グリーン先輩のとこ行こうとしてたんスよ。先輩も一緒に行って風呂かりましょ。」
「え、でも着替えとかなにもないのに…」
「ブルー先輩の予備があるでしょ。あ、いっそバスタオル一枚で風呂からでてきてくれたほうが俺的には嬉しいッスけどね!」
「バカ!」
髪を包んだタオルの香り。
それは暖かく優しい…。
雨がほんの少しだけ、弱まった気がした。
.
その後、涙が全然止まらなくて。
私はずっと雨の中に立っていた。
【髪を包んだタオルの香り】
「先輩?」
声につられて振り向けば、ゴールドがいた。
「ゴール、ド…」
「ずぶ濡れじゃないッスか!?」
「…。」
「傘、ないんスか!?」
ゴールドは自身がさしていた傘の中に私を入れてくれた。
もうすでにびしょ濡れだからあんまり意味はないんだけれど、その優しさがなんだかむずがゆくて笑ってしまった。
「なんでこんなとこにつっ立って…。」
「…なんとなく濡れたい気分だったの。そういうこと、たまにない?」
精一杯の笑顔をつくって顔をあげる私。
だが、ゴールドの表情は曇っていた。
「…目、はれてるッスよ?…泣いてたんスか…?」
「…デリカシーがないなあ。ゴールド。もう少しオブラートに包んで聞いてくれればいいのに。」
いつもゴールドが言うようなおちゃらけた発言を、今日は私がしていることになんだか違和感を覚える。
だけど、さ。
触れてほしくないの。
聞いてほしくないの。
(この心、のぞかないで、)
ポスッと突然、頭の上にタオルがのせられた。
「…え?」
「風邪ひいちゃいますよ?あんま意味ねーかもしれないけど髪の毛だけでも拭いて下さい。」
「うん、ありがと…。」
「俺、今、グリーン先輩のとこ行こうとしてたんスよ。先輩も一緒に行って風呂かりましょ。」
「え、でも着替えとかなにもないのに…」
「ブルー先輩の予備があるでしょ。あ、いっそバスタオル一枚で風呂からでてきてくれたほうが俺的には嬉しいッスけどね!」
「バカ!」
髪を包んだタオルの香り。
それは暖かく優しい…。
雨がほんの少しだけ、弱まった気がした。
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