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「シルバー、シルバー!今度の休み、遊びに行こうよ。」
「……ああ。」
「どこ行く?」
「…お前の好きなところでいい。」
「んー…、じゃあ何時がいい?」
「何時でもいい。」
「…………。」
ああ、神様。
私の彼は、私を愛してはくれないのでしょうか?
【ことばじゃ伝えきれないから】
いつも遊ぶ約束をもちかけるのは私から。
場所を決めるのも私から。
時間を決めるのも私から。
……もちろん、シルバーに告白をしたのも私から。
だからすぐに不安になる。
シルバーは優しいから無理して私と付き合ってるのかも、と。
彼はきっと私なしでも何ら変わりはない。
だって私が彼に必要とされたこと、一度だってあった?
シルバーは、私のこと、好きじゃない?
今まで確かめるのが怖かったけど、このままだらだらと悩むのも性に合わないと思ったから……今日、思いきって聞くことにした。
「……シルバー」
私は本を読んでいた彼の顔を覗きこむ。
「どうした?」
「シルバーは、さ……」
「?」
やっぱり聞きにくいよ…。
ああ、嫌な答えばかりが頭にうかぶ。
好きじゃない、って言われたらどうしよう。
でも……、でも聞かなきゃ…!
「……私のこと、好き?」
シルバーは一瞬目を見開いて私のほうを見ると、また目をそらして「…ああ」とだけ呟いた。
違うよ、そんな曖昧な答えなんてほしくない。
「じゃあ、好きって言って…?」
「……言わなくても分かるだろ?」
私はその一言で満たされるのに、どうして、言ってくれないの?
「わかった。もう…いいよ。」
答えは分かった。
私、やっぱり愛されてないんだ。
私は立ち上がり、シルバーの元を足早に立ち去る。
……そのままだと泣いちゃいそうだったから。
「!?」
でも、突然腕をひっぱられ、私の体はバランスを崩す。
「…………!」
唇に、暖かいぬくもりを感じた。
「これで分かった、だろ?//」
シルバーの顔は真っ赤で、
「あはは!」
私は思わず笑ってしまった。
ことばじゃ伝えきれないから
(なら態度でしめして?)
(君の“大好き”を。)
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